【暗殺教室×文豪ストレイドッグス】On the day when it rains 。Anotherstory。 【裏切り】

。。番外編。。 あくび様リクエスト ページ18

E組は、中原一家の遠くなる背中を静かに眺めていた。
彼らの姿が見えなくなると、再び教室へ。









「Aちゃん、幸せそうだったね」









誰よりも先にそう云ったのは茅野。彼女の言葉に、誰しもが賛同する。
そして、「よかった」と心から安心するのだ。









「俺らのせいだけどさ、Aがちゃんと笑えるようになってて本トによかった……」


「カルマ、一番気にしてたもんね」


「確かに俺が一番気にしてたのかもだけど、みーんな気にしてたじゃん」









彼らが中三だった時の、2月24日。
あの日、あの場に居た全員が水嶋の心の闇というか、内に秘めたる想いを知った。



だから、反省と共に願っていた。水嶋が、黒社会と云えど、幸せで居ることを。









「中原さんとは相変わらずだったね〜」


「16の時に結婚して、17で双子産んだんだっけ？やる事やってるね〜」


「中村のそのゲスさも相変わらずだな……」


「にしても、可愛かったよね〜。優雨君と虹架ちゃん！」


「ほんと、ほんと！両親に似て、美男美女！」









其れから暫く、彼らE組は中原一家の話をしていた。
彼らに対して気に成ることや、今日、あの四人を見て思ったこと等、様々だ。









「いやぁ、でもさ、あんな家庭築けたら最高だろうな〜」


「住んでるところは色んな意味でヤバいけどな」


「それもそっかー。でも、幸せそうなら、」


「「「問題無し」」」









どんな時でも揃うE組。其れもE組の良さだろう。


今、笑い合う中に、水嶋も居てくれたら、と彼らは願っているだろう。
彼女が云ったみたく、もう一度やり直そうと、誰もが決意した。









「よーし、そろそろ解散するか！」


「もうそんな時間なんだ〜。Aちゃんも居たからいつも以上に楽しかったね〜」


「そうだね。また、……来てくれるかな……？」


「……来るでしょ。だって、」


「『またね！』って言ってたし」









水嶋が再び来てくれると信じ、彼らは解散した。








．


あくび様から、「中原一家が帰ったあとのE組」でした！



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