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私のような人間と関わりを持てば、皆に被害が及ぶかもしれない。「かも」だが、絶対的に否定出来る訳が無い。
故に、必要以上に関わり、迷惑を掛けたくないのだ。
「ポートマフィアの名は世に広まり、楯突こうとする奴等も減った。でも其れは『減った』だけであって、『居なく成った』訳じゃあ無い。稀にそういうのも現れる。之からそう成った時、弱みを握られては潰れるかもしれない。だから、ね?判って」
思いの外、話す私の声は弱々しかった。
だからか、膝の上に居る虹架が、ママ?、と不安げに見上げる。私は「大丈夫だよ」と云うように、虹架の頭を撫でた。
「でもまぁ、何か有ったら私がどうにかするから!」
任せろ、と胸を張る。
守れぬ程、私はもう弱くない。
「つか、Aはうちらを何だと思ってんの?」
中村さん___莉桜の言葉に、思わず声が漏れた。
「何も出来ない一般市民?そんなわけないじゃん。うちらも暗殺者だったんだよ?」
「何が云いたいの?」
「聞かなくても分かってるくせに。(その笑顔が何よりの証拠じゃん)……全部Aが背負必要は無いよって事」
「んふふ♪」
「ママ嬉しそ〜」
「パパとイチャイチャした後みたいな顔してるー!」
子供故か、我が子は要らぬ事迄云ってしまう。
お蔭で下世話組がニヤニヤしている。
「ていうか、皆は亦手入れしに此処来たの?」
「嗚呼。丁度今日は全員集まれたんだ」
「Aちゃんも来たんなら手伝ってよね!」
「え、幹部補佐様に何やらせんの」
「
「中也もやってね」
「幹部様だぞ」
「や、る、よ、ね?」
「やる」
「優雨もお手伝いする!」
「虹架もー!」
「パパより偉〜い!」
「莫迦にしてンだろ」
中也を無視し、皆で手入れを始める。
未だ小さい優雨と虹架は、道具などを運んで手伝い、中也は異能が有るので、重たい物を運ばされている。
私はカエデと金槌で打ったりだとか、そんな事をしていた。
すると、
「A、ちょっといい?」
カルマが話し掛けてきた。
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杏 - ずっと前から拝見させていただいてます。これ以上の裏切り小説はないと思います。本当に、こんなに素晴らしい作品を作ってくださりありがとうございました。 (2018年10月2日 23時) (レス) id: 636a061378 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - ゆうさん» リクエストを書くのが遅くてすみません。他の方に頂いたリクエストも執筆中でして、決してそういう訳ではないのでご安心下さい。出来るだけ早く書けるように努力します (2018年9月28日 2時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 前にゆったリクエスト無理でしたら書かなくていいですよ。 (2018年9月5日 22時) (レス) id: 07f01030e1 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - minoriz1222さん» コメントありがとうございます!!こんな長い話を読んで頂けて、嬉しい限りです。未だスランプ状態で、読者の皆様には大変申し訳ないです……。ですが皆様を待たせるわけにはいきませんので、これからも頑張ります。ありがとうございます! (2018年6月23日 4時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
minoriz1222(プロフ) - この話、1から全て見させて頂きました!少し悲しくなり、涙がポタリと落ちたりもしてしまいましたし、つい、楽しくてクスリと笑ってしまうことも度々ありました。この作品は面白くて大好きです。スランプ大丈夫ですか?更新は無理をせず、頑張って下さい応援しています (2018年5月19日 23時) (レス) id: 5a14873d75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バンビ | 作成日時:2017年7月27日 13時