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泣き止むと、先ほどの有った事を姐さんに話した。
聞き終わった姐さんは、ちと行ってくる、と執務室から出て行った。
姐さんが戻って来る迄、窓の外を眺めて居た。
「名前や、戻ったぞ。」
扉の方を見ると、姐さんの後ろに中也さんと彼の人が居た。
「こ奴等を探すのにちと時間が掛かってしもうた。済まんのう。」
「いえ、大丈夫です。」
姐さんは私の座る椅子の傍に来ると、却説、と云った。
「其方等の話でも聞いてやろう。まぁ、云い訳程度にしか成らんじゃろうがな。」
「一寸待ってくれよ、姐さん!俺は此奴と浮気なんてしてねェよ!」
「そうですよ、尾崎幹部!!第一、私には好きな人が……」
「其の好きな奴が中也なのかえ?」
「違います!」
「口では幾らでも云えるわ。
お主等、私の愛しい名前を傷付け居って。然も中也、お主には彼程名前を泣かせるなと云ったであろうに。」
二人は誤解だと云い張る。さっさと認めれば善いのに。
だって私聞いたよ?二人が好きだって云い合ってるのを。
「"好きだ。愛してる。" "私の方が好きです。"
そう云ってるの聞きましたよ?」
「だから其れは!」
「あーあ、中也さんなら違うと思ったのに。結局一緒なんですね。」
「違ェよ!!俺は此奴よりも名前が一番、」
「何云ってるんですか、中原幹部!!私の方が水嶋幹部補佐を愛してますから!!」
突然中也さんを遮り、彼女は私に愛を告白した。
「はい?」
「うわあああ!やっちゃった!如何しましょう、中原幹部!!」
「知らねェよ!もう此の際云っちまえよ!」
中也さんに云われ、うぅ、と悩んでいたが決心したのか、私を見つめた。そして、ああああ!目が合ってしまった!神々しい!!、と呻き始めた。
「えっと…?」
「…実は私、水嶋幹部補佐の事を好いているのです!」
「え?ご、御免なさい、話が見えて来ないんですけど…。」
「其の侭の意味です!!私は水嶋幹部補佐が好きなんです!」
「私女ですよ?」
「女であろうと水嶋幹部補佐が好きです!」
私は中也さんと姐さんに、助けてくれ、と目線を送った。
姐さんは、お手上げだ、とでも云う様に手を挙げた。
中也さんは溜息を吐くと、説明し出した。
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バンビ(プロフ) - ぬうさん» いえいえ! (2017年4月5日 17時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - ありがとうございます! (2017年4月5日 16時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - ぬうさん» 矢印を押してからアルファベットを打ったら出来ると思います! (2017年4月5日 14時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - あの、パスワード認証の大文字の打ち方がわかりません。どうするんですか? (2017年4月5日 14時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - アオアオさん» コメントありがとうございます!!祝いの言葉まで!次も頑張って書きます! (2017年2月15日 21時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バンビ | 作成日時:2017年1月31日 21時