番外編 。。青空様 リクエスト ページ31
今日は珍しく、女子と帰って居る。中也さんは駅か何処かで待ってくれているらしい。
一緒に帰って居るのは、カエデ、神崎さん、という面々だ。
この面子は修学旅行を思い出す。
「珍しいね、中原さんが中原君と居ないなんて。」
「其処迄ベッタリじゃないからね〜。」
「今日は名前ちゃんを独占出来る!」
「あははっ、カエデちゃん独占欲強いね。」
結構普通の会話が出来てる。まぁ、この二人に危害を加えられた事は特に無いから大して殺意も湧かない。
「ねぇねぇ、そこのお嬢ちゃん達ー。」
突然、見知らぬ男に声を掛けられた。其奴の後ろには他に数人の男。
軟派か?否、違う様な気も…
「何ですか?」
「ちょっと聞きたい事があんだよね。道に迷っちまってよ。こっから駅の道教えてくんね?教えてくれたらお礼に家まで送るからさ。」
誘拐か。全く、もう少し上手く出来ないのか?
私は二人を守る様に前に一歩出た。
「交番にでも行けば如何ですか?嗚呼、其れ共、行けない理由が有ったり…?」
「交番の場所も分かんねーんだよなー。ちゃんと帰り送っからさ、イイ?」
「……誘拐するならもっと上手くしたら如何ですか?バレバレですよ。」
「なっ!おい!車に押し込め!」
其奴の声で他の奴等が一斉に動き出した。訓練を受けているとは云え、男に適う筈も無く、私達は連れ去られてしまった。
否、正確に云えば、私一人なら倒せたが二人が居るから何も出来なかった。
連れて行かれたのは廃工場と思われる場所。廃工場という事も有って、薄穢い。
窓から射し込む夕日の光が眩しく、目を細めた。
車中でされていた目隠しは取られ、腕と脚が縛られた状態で床に転がされた。
「ここなら叫んで誰も来ねぇ。嬢ちゃん達の家に電話する前に楽しい"アソビ"でもしようぜ。」
「全員と相手させんのか?きっついなー。」
ギャハハ、と下品に嗤う男達。
カエデと神崎さんを見ると、怯えていた。修学旅行の時とは違うから仕方無いだろう。
却説、如何したものか。
「本当はこんな事する予定じゃなかったんだがなー。まぁ、俺等の本来の目的教えてやるよ。」
「俺等は其処の嬢ちゃんだけ誘拐する心算だったんだよ。」
そう云って、男は私を指差した。
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バンビ(プロフ) - ぬうさん» いえいえ! (2017年4月5日 17時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - ありがとうございます! (2017年4月5日 16時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - ぬうさん» 矢印を押してからアルファベットを打ったら出来ると思います! (2017年4月5日 14時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - あの、パスワード認証の大文字の打ち方がわかりません。どうするんですか? (2017年4月5日 14時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - アオアオさん» コメントありがとうございます!!祝いの言葉まで!次も頑張って書きます! (2017年2月15日 21時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バンビ | 作成日時:2017年1月31日 21時