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お風呂から上がって数十分後、中也さんが戻って来た。




彼も露天風呂に行って居たのだろう。浴衣姿だった。





……ん?お風呂に這入って居た?真逆…







「ちゅ、中也さん、」


「おい名前。」


「はいっ。」






中也さんから醸し出される徒ならぬオーラ。可也、御立腹の様だ。







「風呂。」


「はい。…訊こえてました?否、訊こえてましたよね。」


「嗚呼。あンな声出してんじゃねェよ。俺が訊く分には善いが、俺以外が訊くのは大問題だ。」


「私だって出したくて出した訳じゃ、」


「今回は見逃してやる。但し、次は無ェからな。」


「ハイ。」






中也さんが途轍も無く怖い。不機嫌過ぎる。この場から逃げ出したい。



だが、逃げようものなら中也さんに何をされるのやら……




まぁ、離れたくないという事も有るのだが。







「中也さん、機嫌直して下さいよ。」


「名前が接吻してくれたらな。」


「うっ。………判りましたよ。」







中也さんに近付き、肩に手を於いた。そして、唇を重ねる。



浴衣色っぽいな、なんて思いつつ。




離れると今度は中也さんから接吻された。







「名前、好きだ。」


「私も好きです。」






照れ臭くて俯いた。



何時もと違う様に思えるのは私だけなのか。




名前、と中也さんが云い掛けた時、襖が開いてエリスちゃんが来た。







「名前!お土産見に行くわよ!」


「ふふっ。はい、行きましょうか。」






あどけない彼女の姿が可愛い。まぁ、何時も可愛いのだが。




私行って来ますね、中也さん、と云うと、俺も行く、と彼は云った。







「名前、手繋ぎましょ!」


「善いですよ。」


「チューヤも!」


「俺もですか?…まぁ、善いですけど。」






エリスちゃんは右手に私の左手を、左手に中也さんの右手を握った。



彼女は満足そうに、ふふふ〜♪、と嗤う。




手を繋いだままお土産を見に行った。品揃えが善く、選ぶのに時間が掛かった。





姐さんと首領が居たのだが、私達を見て何やら云って居るようだった。



内容迄は訊こえなかった。



























「ちょっと紅葉君!!何あの家族感!!可愛いんだけど!!」


「未来図の様じゃのう。まぁ、確かに愛らしい。写真でも撮って於くか。」

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バンビ(プロフ) - ぬうさん» いえいえ! (2017年4月5日 17時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - ありがとうございます! (2017年4月5日 16時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - ぬうさん» 矢印を押してからアルファベットを打ったら出来ると思います! (2017年4月5日 14時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - あの、パスワード認証の大文字の打ち方がわかりません。どうするんですか? (2017年4月5日 14時) (レス) id: 16fdde5e77 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - アオアオさん» コメントありがとうございます!!祝いの言葉まで!次も頑張って書きます! (2017年2月15日 21時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:バンビ | 作成日時:2017年1月31日 21時

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