兄妹度 102 ページ7
多少怯えながらも、なに、と返す。もしかしたら、怒られるかもしれないから。
が、そんな心配は杞憂だった。何故なら＿＿＿＿
「そのほっぺ誰にやられたの?!赤くなってんじゃん!!」
「アタシたちのお姫様ぶつなんて……とんだ度胸の持ち主ね」
「あーあ。A肌白いから赤いの目立っちゃってる」
「どう致しましょうか？お兄様方」
「戦争でもするか☆」
「いつもの感じ」だったから。
これほど、私が安心できるものは無いだろう。
「あー……これ、鉄朗にやられた」
「ちょっと黒尾!!!」
「ごめん瀬名くん!!決して悪気は無くって……A助けて!!!」
「知ーらない」
泉ちゃんに怒られる鉄朗をいい気味だと思っていると、私の前にレオ先輩が仁王立ちする。いつになく、満面の笑みで。
「俺らのお姫様ふっかーつ！」
「！…心配かけてごめんなさい、レオ兄様」
「A〜、俺も『兄様』って呼んで……？」
「凛月兄様♪」
「んふふ♪俺らの妹ちょー可愛い〜」
「知ってま〜す♪」
凛月兄様に抱き締められ、レオ兄様に乱暴に頭を撫でられ、お姉ちゃんに乱れた髪を直され、司にお小言を言われ、泉ちゃんに呆れられながらも微笑まれる。
私には兄様たちが居るのに、何を怯えていたのだろうか。
「ライブ」
「だからじゃん」
「泉ちゃんもAちゃんも、主語の無い会話はやめてちょうだい」
「……ライブ、出るよ。遅れた分、死ぬ気でレッスンするから」
「それで……」と舞台に立つ『Trickstar』に目線を向け、指差す。
「お客さん全員私に夢中させて、他のユニットなんか目もくれないようにしてやる!!特に『Trickstar』!!」
「ふっふっふ……受けて立つよ、し〜ちゃん☆」
「……その『し〜ちゃん』ってのやめて下さい、明星先輩」
私は兄様たちを連れ、舞台に上がる。
すると遊木先輩と目が合った。
「アンタには絶ッッッッッ対負けない」
「結構溜めたね、し〜ちゃん」
「明星先輩空気読んで下さい」
「……Aちゃん。僕だって、変わったんだ。それをライブで証明する。だから、ちゃんと見ててね」
「見てもらえるようなパフォーマンスをしたらいいだけでしょ」
「もちろんだよ」
このライブ、全身全霊でやってやる。
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バンビ(プロフ) - タナトフィリアさん» コメントありがとうございます!!そんなに言って下さり、嬉しい限りです 最近はテストが近くて更新出来ず、申し訳ないです…… テストが終わり次第、更新するつもりなので、どうぞ宜しくお願いします┏○┓ (2017年11月28日 21時) (
レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
タナトフィリア - とっても面白かったです！あんスタもHQも好きだけど、組み合わせるという考えは思い付かなかったので、「凄い！」って思いました！僕はこの作品に惚れました！更新待ってます！大好きです！ (2017年11月28日 2時) (レス) id: 3f49c62afd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バンビ | 作成日時：2017年10月13日 23時
