兄妹度 114 ページ20
手が暖かい。
泉ちゃんと手を繋いでいるから。
その状態で宿所まで戻ると、鉄朗や先輩たちは食堂に居た。他のバレー部員は体育館で練習しているらしい。
「セナもAもおめでとう!!」
「やっとくっついたか〜って感じだけどねぇ」
「ほんとよね〜」
「ともあれ、お二人がこ、恋人になれて本当によかったです」
「…みんなありがとぉ」
「ありがとうございますっ!」
「それとな、セナ」
「セナ」と呼ぶレオ先輩の声はいつもより真剣味を帯びていた。
「なに?れおくん」
「これはおれ達全員からなんだけど、……A、泣かすなよ。Aは大事な妹で、お姫様だ。セナであろうと、泣かせるのは許さない」
「ふっ。俺が泣かすと思う?泣かせるとしたら、Aにとって嬉しいことがあった時だよ。……例えば、プロポーズした時とか。ね?」
「ぷ、ぷ、ぷろぽ、プロポーズ!??」
「A驚きすぎ。俺はそのつもりで付き合ってんの」
あんたは違うの?、と尋ねられたら、顔を赤くするしかない。
「し〜ちゃんとワカメさん付き合ったんだって?おめでとー!!!」
こういう時の明星先輩は助かる。
「ありがとうございます」
「よかったな霜月〜!」
「衣更先輩も相談とか乗ってくれてありがとうございました」
「あんなん気にすんなって」
「ちょっと、あんた『ま〜くん』に相談してたのぉ?」
「別にいいじゃん」
「セッちゃん、ま〜くんをま〜くんって呼ばないで」
それから皆で和気藹々と話していると、そっと鉄朗が寄って来た。泉ちゃんは遊木先輩と話している。(一方的)
「おめでと」
「ありがと」
「Aとられちゃったから寂しくなるな〜」
「何言ってんの。鉄朗とはずっと一緒に居るじゃん」
「それは瀬名くんと別れてくれる的な?」
「なわけ。兄妹なんだから、切っても切れない縁でしょってこと」
「瀬名くんと結婚したら家出てくじゃん」
「ばっ…!!……出てくけど、会えるでしょ。どんだけ私の事好きなの」
「めちゃくちゃ好き」
「……お兄ちゃんのばーか」
「可愛い。お嫁に出したくない」
「ほんと何言ってんのー」
.
1ヶ月ほど放置してすみませんでした!!!
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バンビ(プロフ) - タナトフィリアさん» コメントありがとうございます!!そんなに言って下さり、嬉しい限りです 最近はテストが近くて更新出来ず、申し訳ないです…… テストが終わり次第、更新するつもりなので、どうぞ宜しくお願いします┏○┓ (2017年11月28日 21時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
タナトフィリア - とっても面白かったです!あんスタもHQも好きだけど、組み合わせるという考えは思い付かなかったので、「凄い!」って思いました!僕はこの作品に惚れました!更新待ってます!大好きです! (2017年11月28日 2時) (レス) id: 3f49c62afd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バンビ | 作成日時:2017年10月13日 23時