×恐怖→○恋愛対象となりました 【時透無一郎】

141 新たな問題発生 ページ46

青ざめる甘露寺に、伊黒は慌てる。

伊黒「甘露寺、一体どうした！？」

時透「寒いんですか？」

伊黒「んな訳あるか!!(怒)」

甘露寺はハッとし、時透の肩を掴んだ。

甘露「無一郎くん！今すぐAちゃんの所に行きましょう!!」

時透「えっ？」

甘露「Aちゃん絶対無一郎くんぶったの後悔してるわ！今すぐ会いに行って、きちんとお話しましょう!!」

伊黒「成程、確かにその通りだな。時透、今すぐ鬼狩りに行くつもりの速さで四宮を探しに行け。ここまで世話をしたのだから、あとはお前１人の力で解決しろ」
(訳：甘露寺と出掛けたいから早く去れ)

別の意味で会いに行くよう時透に訴える二人。だが…

時透「……嫌です」

甘露「え？」 伊黒「は？」

まさかの拒否発言に二人は固まった。
だがすぐに、伊黒が怒気を含んだ声を出す。

伊黒「時透貴様…いつの間にそんな冨岡並みに空気の読めない男になったのだ？今の流れはどう考えても四宮の元へ行くところだろう」

甘露「どうして無一郎くん？あ、１人だと行きにくいなら私と伊黒さんも一緒に行くよ！」

伊黒「(甘露寺ー!!(汗))」

時透「Aは僕と会いたくないと思います」

甘露「えぇ！？そんなことないよ！」

伊黒「何でそう思うんだ？訳を言え訳を」

時透「……A、僕との修行中止になるの、すごく嬉しそうにしてたから」ﾑｽｩ

伊黒「…………それ、何かの見間違いだろ」

甘露「そ、そうよ！Aちゃんが修行中止で喜ぶなんてっむしろガッカリするはずよ！」

普段のAからは想像できない内容に二人は否定の言葉を並べた。

時透「見間違いじゃないです。笑顔で胡蝶さんに了承してました」

伊黒「ではそうなる様なことをお前が四宮にしたんだろ。一体何した？」

時透「……逃げるAを追いかけ回したから？」

伊黒「どういう経緯でそうなったかは面倒だから聞きはしないが、そんなガキみたいな理由な訳があるか。お前アイツを幼子だと思ってるのか？」

甘露「(おお追いかけ回した！？ど、どうしてそんなドキドキする展開になっちゃったのかしら！？スッゴく聞きたいけど、我慢よ私!!)」

伊黒「じゃあお前ここに何しに来たんだ？四宮と会わなければ仲直りも何もないだろ」

時透「だからそれも含めて相談に来たんだよ」

伊黒「それぐらい自分で「分かったわ！最後まで付き合うよぉ！ねっ伊黒さん」………そうだな」

伊黒の頬を鏑丸が慰めるように舐めた。


伊黒「(…帰ったらすぐに藁人形を作ろう)」

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