137 後悔先に立たず ページ42
廊下を歩く時透に、胡蝶が後ろから話しかけた。
胡蝶「時透さん」
時透「……」
胡蝶「返事くらいして下さいよ。それか足を止めて下さい」
声色や気配から怒っている様子がなく、時透は疑問に思い、足を止め振り返った。
胡蝶「やっと止まりましたね。ありがとうございます」
時透「……説教しに来たんですか?」
胡蝶「違いますよ。今回は頼んだ私にも非がありますから。先程のAさんの行動も目に余るものです。
でも、貴方もあんなことを仰ったら、Aさんが怒るのは分かってたのでは?」
時透「…さぁね。胡蝶さんが言ったように、僕、他人の感情には疎いから」
胡蝶「けど、Aさんは貴方にとっては"特別な人"でしょ?」
時透「……」
胡蝶「もし、Aさんのことを想って仰ったのであれば、今回はちゃんと言わなければAさんに伝わりませんよ。先程の言葉は、
過去にAさんが他の隊士から言われたことと似てますから」
時透「!」
胡蝶「私からは以上です。では、失礼しますね」
胡蝶は踵を返し、Aの部屋へ戻っていった。
時透も再び歩きだしたが
時透「(……これからどうしよう)」
そのことばかりが頭を支配していた
ガラッ
胡蝶が再びAの部屋に入ると
部屋の隅で、Aが膝を抱え蹲っていた
胡蝶「もしもーし、Aさーん」
『………私……一番しちゃいけないことをしました……無一郎さんは、悪意なんて一切無く…ただ現実を見据えて話してただけなのに』
胡蝶「そうですね…(悪意は無いけど、私情はありそうですが)」
『無一郎さんは、私のこと強くしたいから、私のこと認めてくれてるから、ああ言ってくれてた。分かってたけど…
あの言葉を聞いて、昔を思い出しちゃって……気付いたら…』
胡蝶「…確かにアレは間違った行いでした。感情的になるのは未熟者のすることです。けれど、
自分の行動を悔い改め、間違いだったと受け入れるのは大切なことです。それをちゃんと出来てるAさんは立派ですよ」
胡蝶が優しく背中を撫で、Aがようやく顔を上げた。
胡蝶「Aさん、何か食べましょう。私と同じで朝餉も昼餉も食べてませんよね?」
『ぁ…はい』
胡蝶「アオイ達が用意してくれてますから。さぁ、行きましょう」
胡蝶に腕を引かれAも歩きだしたが
『(……これからどうしよう)』
時透と同じように、そのことばかりが頭を支配していた
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雪花菜 - 優衣さん» 私もパンケーキ好きです🥰原作で出てた時は驚きました❗大正にもあったんだと😲次回は夢主ちゃんの方、お楽しみに🎵 (3月16日 10時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - パンケーキ作るんだ〜✨私、パンケーキ大好きです🥞あれ料理の音じゃない((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル無一郎大丈夫かな😣続き楽しみにしてます✨ (3月15日 22時) (レス) @page48 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - 優衣さん» 無一郎くんの料理の腕前💪良いか😍悪いか😨次回お楽しみに❗ (3月14日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 無一郎が料理!不安しかない😭💔でも、蜜璃ちゃんの言うとおり料理は愛情があれば大丈夫✨無一郎頑張れq(*・ω・*)pファイト!続きめっちゃ楽しみです✨ (3月14日 15時) (レス) @page47 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 夢主ちゃんが修行中止で喜ぶわけない!続き楽しみにしてます✨ (3月13日 22時) (レス) @page46 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪花菜 | 作成日時:2023年11月3日 12時