×恐怖→○恋愛対象となりました 【時透無一郎】

133 根も葉もない ページ38

夢主side

必要な薬や道具を運び、寝台の準備なども済ませ、暫くしてから怪我人を連れた隠の人達がやって来る。

ア「この方は彼方の病室へ！」
『そちらの方は処置室に！』

確かに大人数だけど、隠の人がある程度手当てしてくれてる…これなら重症の方の処置に集中できそう！

胡蝶「ただいま戻りました」

「「「「『しのぶさん・様！』」」」」

胡蝶「私が不在の間、ありがとうございます。
早速ですがAさんとアオイは、私と重体の方の処置をお願いします。きよ達はソレ以外の方を病室へ」

しのぶさんの指示で私達は再び動き出した。



時透side

縁側でボーッとしてたら、何か騒いでるような音がする

時透「(さっき言ってた怪我した奴らか…どうでもいいけど)」

ｸﾞｩｩ〜〜〜

時透「……お腹減った」

あの雲、ふろふき大根みたいな形だなぁ…

そんなこと考えてたら襖が開いて、見たら時雨を肩に乗せた隠がいた。

後藤「し、失礼します時透様ｯｯ食事をお持ちしました！(汗)」

お盆にお茶と味噌汁とおにぎりが沢山乗ってた。お腹空いてたから丁度いいけど…

時透「ふろふき大根は？」

時雨「贅沢言ウナ！A急イデ準備終ワラセテ負傷者来ルギリギリマデ作ッテタンダゾ」

Aの手作りならまぁいっか

時透「Aは？」

時雨「手ガ離セネェカラ、隠ニ頼ンデ運バセタンダ」

……できれば一緒に食べたかったな

パクッ ﾓｸﾞﾓｸﾞ
時透「(…美味しいけど何でだろ？…味気無い)」

ふと横から視線を感じてソッチを見たら、まだ隠がいた。

時透「何でまだいるの？仕事したら？」

後藤「あっ！もも申し訳ありません！少々呆けてました！(汗)

ﾎﾞｿｯ)やっぱあの噂マジなのか…」

…ん？今噂って言った？

時透「ねぇ、その噂って何？」

後藤「え！？いいいや、その…」

時透「早く答えて」
時雨「俺モ知リタイ」

後藤「〜ッ、ち、違ってたら申し訳ありません…時透様とAちゃんが恋仲って噂が出てて…」

ふーん…やっぱりそうだったんだ
まぁ別に訂正しなくていいか←

そう思っている間も隠が話し続けた

後藤「なな中には、どちらかが想いを寄せてるみたいな話も出てます！
あと、あんまり良くない噂も…」

時透「ん？何それ？」
時雨「ドンナ噂ダ？」

後藤「その……Aちゃんが

怖がってたのはフリで、わざと時透様の興味をひいて、自分に惚れさそうとしてる…とか」


…………は？
＿＿＿

補足
銀子は愚痴りに鴉の集会に行ってこの場にいません

134 妬み嫉み僻み→←132 緊急事態

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す