×恐怖→○恋愛対象となりました 【時透無一郎】

117 恋は人を変える ページ22

時透との修行を始めて暫く経ったある日、

胡蝶「Aさんなら時透さんと自室にいますよ」

煉獄「そうか、ありがとう！では行こうか宇髄」
宇髄「おぉ」

Aに会いに煉獄と宇髄がやって来た。

煉獄「時透も一緒とは、宇髄の言った通り四宮に稽古をつけているのだな！」

宇髄「みたいだな。四宮との時間作るための建前もあるだろうが」

煉獄「時透は四宮を心から想っているからな！四宮も時透と同じ気持ちになってくれて本当に良かった！」

宇髄「煉獄、それ間違っても四宮に言うなよ」

煉獄「大丈夫だ！悲鳴嶼殿からも話さないよう頼まれたから心配要らない！」

煉獄はそう言うが、その真っ直ぐな性格が災いして口を滑らせそうだと、宇髄は気が気じゃない。

煉獄「だが少し申し訳ないな。折角の二人の時間に水を差してしまうなど」

宇髄「四宮に用事あって来たんだから良いだろ？俺もおもしろ…心配だったから来たわけだしよ。
それに、ひょっとしたら時透と一緒にボーッと空眺めてるだけかもしれねーだろ」

そんな会話をしているうちに、Aの部屋の前まで来た。

ｶﾞﾗｯ

煉獄「四宮！入っても良いか？…む？」

宇髄「いやその前に開けてんじゃねー…か？」


『れ…煉獄様、宇髄様……ご無沙汰してます…』

時透「ｽｩｰ……ｽｩｰ……」

二人の目に飛び込んだのは

目を泳がせオロオロするA、そして

そのAの膝を枕にして気持ち良さそうに眠る時透。しかもAの片手を握り、Aの羽織を身体に掛けていた。

「「………」」

『と、とりあえず…入って良いですよ』
＿＿＿

宇髄「恋は人を変えるとは聞いたことあるが、まさかここまで派手に豹変するとはなー
もう人格から変わってんじゃね？」

『宇髄様、失礼ですよ』

宇髄「だって見ろよ。純粋無垢とは無縁なコイツが、まさにそれ体現してる面で寝てるんだぞ。まぁ、お前が膝枕させてんのも驚きだが」

『し、仕方なかったんです。色々あって無一郎さん今、膝枕がお気に入りになっちゃってるんですｯ』

宇髄「その色々がド派手に気になるとこだがな」

煉獄「そうなのか！ならば俺も機会があれば時透に膝枕をしてやろう！」

宇髄「想像するだけで面白れーが止めとけ。コイツは野郎のゴツい膝なんか興味無ぇよ。興味あんのは四宮の膝だけだ」

煉獄「む！？」

『宇髄様言い方ｯ！』

時透を起こさないように小声でそんな会話をする三人。(煉獄も小声のつもりだが、普段とあまり変わっていない)

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