×恐怖→○恋愛対象となりました 【時透無一郎】

109 タガが外れる ページ14

時透はAの顎を持ちあげた。

『！…ふっ……んぅ』

先程の重ねるだけのものじゃなく、噛み付く様な口づけに声が漏れる。

『(く、苦しいっ)』

距離を取ろうと身体を後ろに傾けるが、それに比例して時透も身体を前へ傾けるので、接吻したまま時透に押し倒される形で畳の上に倒れた。

暫くして時透がゆっくり離れる。

『はっ…ハァ…ハァ』

生理的な涙を流し、さっきよりも赤い顔をして此方を見るAに、時透は生唾を飲み込んだ。

時透「…ｯ」

ﾍﾟﾛｯ

『(ﾋﾞｸｯ)…ひゃっ…』

Aの涙の跡を時透は舌で辿り、そのまま目尻にﾁｭｯと口づける。
顔を上げた時透は今までで一番熱をもった目でAを見ており、その視線に耐えきれずAは両手で顔を隠した…が

両手を退かされ指を絡めながら畳に縫いつけられる。

時透「隠さないで……まだ、したいから」

『ｯｯ！』

Aが何か言う前に時透が口で塞いだ
粘着な水音が部屋に響く

『…ん……ふ、ぁ……(どう、しよ…離れなきゃ…ダメなのにｯ)』

深い接吻に翻弄されるA

時透「(ｯ…そんな声出されたら…もう……)」

歯止めが効かなくなってきた時透


その時


誰かが来る気配がした


『！？(まずい！)』

時透も絶対気づいてるはずだが、離れる様子がなくAは焦る。いよいよ部屋の前まで気配が近付き…

『(ｯ〜〜ごめんなさい！！)』

ﾄﾞｺﾞｯ

時透「！？ッグゥ」『い"っ〜〜ｯ』

Aは時透に頭突きをして急いで離れた。

「四宮、入ってもいいか？」

『！、ど、どうぞ！』





悲鳴「本当に、すまなかった、四宮……如何なる罰も受ける所存だ(号泣)」

やって来たのは悲鳴嶼で、Aに謝罪をしに来た。大量の鶯餅を持って…

『罰なんて必要ないです！煉獄様達が心配してたから話した訳ですし、気にしてません！』

それよりもAが気になるのは

時透「(じとー)」ぶっすーー

過去一番むくれた表情で此方を見る時透

『(あれは仕方ないですよ！(汗))』

悲鳴「もしや……何か、邪魔をしたか？」

『いいえ何も！！
それに先程まで言うか悩んでたので、悲鳴嶼様が約束の事を話してくれて、むしろ助かりましたっ』

悲鳴「(！…恋情の事は話さなかったのだな)
そうか……罪滅ぼしではないが、今後の修行も、出来る限り協力しよう」

『ありがとうご「その事だけど」…無一郎さん？』



時透「A、これからは＿＿僕が修行してあげる」



『……え』

悲鳴「……南無」ｼﾞｬﾘｼﾞｬﾘ

110 修行と条件→←108 謝罪とお詫び

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す