×恐怖→○恋愛対象となりました 【時透無一郎】

97 突然の来訪者 ページ2

蝶屋敷では

Aのことを時透が探し回っていた。

時透「(自室には居なかった…また胡蝶さんの所かな？)」

おそらく胡蝶がいる診察室へ向かった。

ｶﾞﾗｯ

ア「えっ霞柱様？」

胡蝶「時透さん。どうしました？今日は診察の日ではありませんが」

居たのは胡蝶とアオイでAの姿はなかった。

時透「Aに会いに来たんですけど、どこですか？」

胡蝶「あらぁ…ごめんなさいね。Aさんはまだ戻ってきてませんよ」

時透「ぇ…」

完全に居ると踏んで来たため、顔には出さないが時透は意気消沈する。

Aが修行をしていることは、胡蝶も知らない。以前時透が聞いたら

"話しずらそうでしたし、何かあればちゃんと言うようには伝えてます。あの子のことは信頼してますから"

と言っていた。

胡蝶「Aさんに何か用ですか？」

時透「うん…戻るまで此処にいていいですか？」

胡蝶「私は構いませんよ。では客間のほうに＿」


ｶﾞﾗｯ


再び診察室の戸が開いた。


冨岡「胡蝶 いるか？」

胡蝶「あら、冨岡さん。珍しいですねぇ どうしました？」

冨岡「……」

胡蝶「もしもーし。聞いてますか冨岡さん？」

冨岡「……邪魔をしたか？」

胡蝶と時透に視線を送り、冨岡は聞いた。

胡蝶「あぁ、もしかして時透さんの診察と思われました？違いますよ。時透さんは此方には別の用でいらしたんです」

冨岡「………」

時透「？」

胡蝶「冨岡さん。そんなじっと見ても時透さんが困るだけですよ」

時透「(何だろ？まぁいいや)じゃあ胡蝶さん。僕Aの部屋で待ってるね」

ア「え"っ」
胡蝶「時透さん流石にそれは駄目ですよ。本人の許可もなく」

胡蝶はアオイに客間に案内するよう頼もうとした…が

冨岡「……やはりお前達、そういう仲か」

胡蝶「え？」時透「？」


冨岡「お前達は＿＿恋仲なんだな」


ﾋﾟｼｯｯ


冨岡の言葉に空気が固まったが、すぐに胡蝶が反応する。

胡蝶「冨岡さーん、いきなり何を仰ってるんです？なぜ私達が恋仲だと思うんですか？」

冨岡「違う」

胡蝶「何が違うんですか？ちゃんと説明して下さい」ﾋﾟｷﾋﾟｷ

ア「し、しのぶ様(汗)」

噛み合わない会話に、胡蝶の額に青筋が浮かぶが

冨岡が驚愕の発言をする。


冨岡「時透と四宮のことだ」


胡・ア「「………は？」」


時透「………え？」


冨岡「？…時透と四宮は恋仲なのだろ？」



……先程よりも空気が凍った

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