96 彼女の決意 ページ49
ビュンッ
『!』
ドンッ
「きゃっ!」
Aは娘を押し倒した。
時透「何で庇うの?」
『なな殴っちゃ駄目ですよ!?相手は一般人ですよ!』
時透「…おい」
「ひっ」『(ビクッ)』
時透「今すぐ僕らの前から消えろ…でないと次は当てる」
時透の鋭い目と声に娘は顔面蒼白で走り去っていった。
時透「ほら手」
『あ、ありがとうございます』
Aの手を掴み立たせた時透は、曇った顔をするAを見て
時透「さっき言われた事気にしてる?」
『!……確かにあの子と比べたら私は女らしさも魅力も無いですからっ。女の私から見てもあの子は綺麗ですし、無一郎さんと並んでもお似合(ムギュッ)!?い、いひゃいでふ』
時透「それ以上言ったら両方つねるよ」
片頬を引っ張り時透は不満げに言った。
時透「あんな性格ブス好きになるわけないだろ。あと女らしいとか魅力あるとか心底どうでもいいし」
『ふぇ?』
時透「どれだけ綺麗で魅力あっても__僕はAとしか恋仲になる気ないから」
行くよ、と頬から手を離しAの手を握って歩き出した。
トクットクッ『(何で私…ホッとしてるんだろ)』
先程の焦燥感も言葉も一切気にならなくなった。
甘露「(むむむ無一郎くんカッコいい〜!!男らしくて素敵だわぁぁ)」
宇髄「お前…」
『っ〜そんな呆れた顔しないで下さい!あの時は恐怖心まだあったから混乱してて…』
宇髄「それにしてもだろ…
んで、今はどうだ?また時透が告白されても平気か?」
『…(ブンブンッ)』
Aは首を横に振った。時透の気持ちを知ってても想像するだけで嫌だった。
宇髄「ほらな。普通はそうなるもんだ」
『…甘露寺さんの仰った通り、いろんな好きがあるんですね。私…全然気付けてなかったです』
甘露「いいのよAちゃん!恋って難しいものだもの」
宇髄「まだ十のガキだったのもあるだろうしな。
じゃあ四宮、時透への気持ちも気付けたわけだが
俺の言った目標は決まったか?」
甘露「目標?」
宇髄「トラウマの克服だよ。いくら強くなっても四宮の場合まだまだとか言って認めねぇだろうから目標決めろって言ったんだ」
『はい決めてます。________です』
宇髄「ほう…成程な。なかなか派手じゃねえか」
甘露「頑張ってねAちゃん!応援してるよ!!」
『ありがとうございます!必ず達成して
無一郎さんに好きと伝えます』
Aがそう決意する一方
__蝶屋敷では、とんでもないことが起こっていた
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雪花菜 - 続編お祝いコメントありがとうございます😊三作目も楽しんで読んでもらえるように頑張りますね!! (11月3日 7時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 続編決定、おめでとうございます🎉続きがすごく楽しみです✨これからも頑張ってください😊 (11月2日 22時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
月坂柚花(プロフ) - 続編おめでとうございます! 続き、楽しみにしていますね! (11月2日 20時) (レス) @page50 id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - まちゃむんさん» こっちでもコメントありがとうございます!😆本当に嬉しいです! (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - いつも更新を楽しみにして下さりありがとうございます❗次の更新ですが、"お知らせ"になりますので本編の続きは少し待って下さい😣すみませんがよろしくお願いします🙏 (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪花菜 | 作成日時:2023年8月8日 20時