95 無自覚な恋情 ページ48
甘露寺はキャー!と騒ぎ
宇髄はため息をつく。
宇髄「やっと認めたか」
『だ、だって初恋の時と全然違いますから』
宇髄「つーか思ったんだけどよ、お前の初恋…憧れのほうが地味に強かったんじゃね?」
『…え?』
宇髄「ずっと違和感あったんだよ。時透の話は顔赤くしてんのに、昔の話の時はめっちゃ慕ってるって感じだったぞ」
甘露「確かに…あの時のAちゃん目がキラキラしてて素敵だったわ!」
二人の言葉にAは少し戸惑う。
『私の好きは…憧れからきてたってことですか?』
宇髄「じゃあ聞くが、ソイツに好きな奴いるって知った時どう思った?」
『…寂しいとは思いました』
宇髄「女の方に腹立ったりしなかったか?」
『…いえ。亡くしても忘れられない程素敵な人なんだろうなぁって』
宇髄「なら時透だったらどうだ?他の女好きになっても腹立たねえか?」
『!』
甘露「宇髄さん!?無一郎くんはAちゃん一筋ですよ!」
宇髄「分かってるっての。例えだ例え」
『…』
宇髄「どうした?」
甘露「Aちゃん?」
『実は前…』
ある日(64-65話の間)任務後の帰り道で
「以前貴方に助けてもらって一目惚れしました!私とお付き合いしてくださいっ」
同い年位の娘が時透に告白してきた。
Aもいたが、気にせず時透の手を握り告げた行動から相当な自信があり、何より綺麗な容姿をしていた。
『(凄く可愛い…)』
上目遣いの可愛らしい顔は一瞬で男を魅了しそうだった。
ドクンッ『(ッッ…あれ?)』
Aは妙な焦燥感に駆られた。その時
時透「手離してくれない?」
「…え?」
固まった娘に痺れを切らし無理やり離し、
時透「君のこと覚えてないし、覚えてたとしても付き合う気ない。
僕もう好きな人いるから」
『…っ』
Aが気まずそうに俯いたのに娘が気付き眉をひそめAに近づく。
「貴女も鬼退治してるの?」
『ぁ、はいっそうです』
「……あんな化物と闘える様には見えないわね。もしかして男の人に媚売って助けてもらってるんじゃないの?」
時透「…(ピクッ)」『!』
時透の怒気を感じたAは、時透が何かする前に言葉を発する。
『私は女ですが、鬼を倒す事に信念を持って闘ってます。媚を売るなどはしたないことはしてません』
あくまで冷静に言うAだが、娘は馬鹿にしたように
「ふーん…まあ媚売っても意味無いわよね。女らしさ全然感じないし、貴女魅力ないもの」
『!…それは…まぁ…』
プツンッ
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雪花菜 - 続編お祝いコメントありがとうございます😊三作目も楽しんで読んでもらえるように頑張りますね!! (11月3日 7時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 続編決定、おめでとうございます🎉続きがすごく楽しみです✨これからも頑張ってください😊 (11月2日 22時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
月坂柚花(プロフ) - 続編おめでとうございます! 続き、楽しみにしていますね! (11月2日 20時) (レス) @page50 id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - まちゃむんさん» こっちでもコメントありがとうございます!😆本当に嬉しいです! (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - いつも更新を楽しみにして下さりありがとうございます❗次の更新ですが、"お知らせ"になりますので本編の続きは少し待って下さい😣すみませんがよろしくお願いします🙏 (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪花菜 | 作成日時:2023年8月8日 20時