86 隠し事 ページ39
_蝶屋敷
時透「(Aどこだろ?)」
きよ「あ!霞柱様」
すみ「どうかされました?」
なほ「しのぶ様は今不在ですが…」
時透「A、どこ?」
すみ「す、すみません。Aさんも今はおりません」
時透「いつ戻るの?」
きよ「あっそれも詳しくは…Aさん屋敷を空けることが多くなっていて」
時透「そうなの?」
なほ「はい…急患や人手が足りない時以外は最近ずっとそうです」
時透「(何で急に?任務じゃなさそうだけど)…わかった」
_任務
あれから蝶屋敷を訪ねても会えず、デヱトした日から再び会えたAを見ると
時透「…その顔と髪どうしたの?」
左頬に手当ての痕、左の髪の一部が短くなっていた。
『相手の攻撃でちょっと…(苦笑)』
時透「大丈夫?」
『はい!かすり傷ですし』
この時は珍しいなとしか時透は思わなかった。
_別の任務
『今日もよろしくお願いします』
時透「うん。じゃあ行こう」
ギュッ
時透「!?…何でこんなに手冷たいの?」
『あ、今日少し寒くて…』
時透「…」
Aの顔にも時透は触れてみた。
時透「こっちも同じくらい冷たい。何してたの?」
『本当にちょっと寒いだけですっ。早く行きましょ!』
タッタッタッ
時透「…」
_さらに別の任務(昨夜)
複数の鬼が出没し、Aが先に到着し大半を片し、遅れて来た時透が全て倒した。
『無一郎さんっお疲れさ(ドンッ)……へ?』
時透「その両手…何?」
Aの手には包帯が巻かれていた。
時透はAの後ろの木に両手をついて逃げられないようにした。
『た、大したことじゃないです!手にできたマメが潰れまして』
時透「A…何隠してるの?」
『…』
時透は腕を曲げ距離を詰める。それにAは焦る。
『ちょっあの、誰か来たら』
時透「なら早く理由言いなよ」
『〜〜〜黙秘します!!』
時透「!?」
Aは勢いよくしゃがみ、そのまま逃げ出した。
時透「…(イラッ)」
ダッッ
ザクッザクッ
後藤「(こっちから声がしたが、誰かいるのか?)
……ん?」
時透「いい加減にしなよ。そろそろ僕も怒るよ」
『もう怒ってますよね!?』
時透「Aがずっと逃げるからだろ」
『無一郎さんが追いかけるからですよ!』
時透「さっさと観念して話しなよ。柱命令」
『職権乱用しないで下さい!!』
後藤「……何してんだ?あの二人」
隠が到着するまで追いかけっこは続いたのだった。
(※脚だけならAは時透よりも速い)
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雪花菜 - 続編お祝いコメントありがとうございます😊三作目も楽しんで読んでもらえるように頑張りますね!! (11月3日 7時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 続編決定、おめでとうございます🎉続きがすごく楽しみです✨これからも頑張ってください😊 (11月2日 22時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
月坂柚花(プロフ) - 続編おめでとうございます! 続き、楽しみにしていますね! (11月2日 20時) (レス) @page50 id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - まちゃむんさん» こっちでもコメントありがとうございます!😆本当に嬉しいです! (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - いつも更新を楽しみにして下さりありがとうございます❗次の更新ですが、"お知らせ"になりますので本編の続きは少し待って下さい😣すみませんがよろしくお願いします🙏 (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪花菜 | 作成日時:2023年8月8日 20時