83 気持ちと向き合う ページ36
夢主side
蝶屋敷の自室に着いて、漸く一息ついた。
簪を手にとって改めて見る。
『…綺麗』
時雨「A、帰ッタノカ？」
『ただいま、時雨。本部への報告お疲れ様』
時雨「ソレ簪カァ？Aガソウイウノ買ウノ珍シイナ」
『あ…実は今日…』
今日の事を話したら、凄く吃驚された。
時雨「霞柱トデヱトナンテヨク出来タナァ」
『……時雨、前言ってたよね』
デヱトしたのは、彼の為もあるけどもうひとつ…
『"自分の気持ちに嘘つくな。正直になるんだぞ"って。
…無一郎さんと一緒に過ごして、自分の気持ちと向き合いたかったの』
時雨「…アァデモ言ワナイト、モシ好キナ奴出来テモ絶対認メナイト思ッタカラナァ。オ前変ナトコ頑固ダカラ、恋シナイッテ言ッタラ、無理ニデモズットソウスルダロ」
『あ、はは(否定できない…)』
時雨「デ、ドウダッタ？」
『まだ…自信持って言えないけど』
今日１日一緒に過ごして、嫌だって思った時は一度もない。
土手での事も、簪の時の事も、嫌悪感はなかった。
『好き…なんだと思う』
時雨「…ソウカァ」
『私…昔あの人と居た時はただ嬉しくて、隣にいてくれるだけで安心できた…
でも、無一郎さんは……ここが凄く苦しくなる』
前に無一郎さんが言ってた…私といると胸が苦しくなるって。正直その感覚が解らなかった。
私は昔そんな風に感じたことなかったから。
『(もし…これも恋なら……)』
"これからは僕にAのこと守らせて"
"好きになってもらうよう頑張るから"
"お前の次の課題は恋愛の恐怖心の克服だな"
『っ』
パァンッ!!
時雨「！？ドウシタ急ニッ」
『…時雨、悪いんだけど今から一つ頼める？
手紙書くから届けてほしいの』
時雨「霞柱ニカ？」
『違うよ。私も頑張って前に進まなきゃっ』
時雨「？」
まだ両頬がヒリヒリするけど、私は構わず文机について手紙を書き始めた。
時雨「ア！ソウダA、簪ダガ霞柱カラ貰ッタッテ誰ニモ言ウナヨ」
『え？何で？』
時雨「イ・イ・ナ？」
『は、はい(汗)』
時雨「(A、絶対ニ意味知ラナイデ貰ッタナ。霞柱モ知ラナソウダガ…)」
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雪花菜 - 続編お祝いコメントありがとうございます😊三作目も楽しんで読んでもらえるように頑張りますね！！ (11月3日 7時) (
レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 続編決定、おめでとうございます🎉続きがすごく楽しみです✨これからも頑張ってください😊 (11月2日 22時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
月坂柚花(プロフ) - 続編おめでとうございます！ 続き、楽しみにしていますね！ (11月2日 20時) (レス) @page50 id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - まちゃむんさん» こっちでもコメントありがとうございます！😆本当に嬉しいです！ (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - いつも更新を楽しみにして下さりありがとうございます❗次の更新ですが、"お知らせ"になりますので本編の続きは少し待って下さい😣すみませんがよろしくお願いします🙏 (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪花菜 | 作成日時：2023年8月8日 20時
