74 音柱の優先順位 ページ27
呆れている、怒られると思い、宇髄の言葉を待った。
宇髄「別に良いじゃねえか。自分が一番守りたいもん守って何が悪いんだよ」
『……え?』
宇髄「それで地味に後悔しなくて済むなら良いだろ?お前を置いて逃げた隊士より数百倍マシだろーが。結果的に守ってるんだからよ」
『いやっ駄目でしょ?鬼狩りに私情を挟んで闘うなんてっ。しかも救う命に優先順位をつける様な…」
宇髄「四宮、気付いてねえから言うけどなぁ…
それお前だけじゃなく、俺のことも地味に貶してっからな」
『…え?』
宇髄「俺は命の順序を派手に決めてる。俺にとって一番大事なのは…俺の嫁達だ」
『!!』
宇髄は過去に、自分の妻達に言ったことをAに話した。
『そんなことが…』
宇髄「それと特別にもう一つ教えてやる。俺は…
上弦の鬼を倒したら、鬼殺隊を引退するつもりだ」
『えっ!!』
宇髄「約束したんだよ、嫁達と」
過去の行いにけじめをつける。その時誰かが欠けていても文句は言わない。
宇髄「勿論アイツらを死なす気なんて微塵もねえ。派手に四人で陽の下を歩いてくつもりだ。柱としてあるまじき考えかもしれねえが俺は後悔しねぇ…
最低な奴だと思うか?」
Aは強く首を横に振った。
『話してくれてありがとうございます、宇髄様。お陰で、少し心が軽くなりました』
宇髄「おぉ。そりゃあ良かったぜ。だから四宮も地味に悩むな。それに、今のお前の実力なら十分に隊士も堅気の奴も守れるだろ。
だから時透にも安心して惚れろ」
『そうですね……って!だからっ私は無一郎さんの事好きとかじゃ』
宇髄「ないって言えるか?」
『っ……わからないです』
Aは先日の蝶屋敷でのことを思い出し、顔に熱が集まる。
宇髄「ほら、今時透のこと考えてるだろ。そういう顔だぞ」
『っ…でも私、やっぱりまだ恋するのは怖いです。そもそもさっきまで恋はしないって…』
宇髄「しないって決めてても自然にしちまうのが恋だろ。どんな意外な奴でもきっかけがあれば惚れちまうもんだ。
時透とか伊黒なんかド派手に良い例だろ」
『ヴッ!(絶大な説得力!!)』
宇髄「お前の次の課題は恋愛の恐怖心の克服だな」
『えぇ…(汗)』
宇髄「(ま、そっちはそこまで時間かからなそうだな。アイツの頑張り次第だが)」
時透「クシュン!」
伊黒「時透、風邪か?」
時透「違うと思う」
甘露「(もしかしてAちゃんが無一郎くんの噂してるのかしら、キャー!!)」
286人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪花菜 - 続編お祝いコメントありがとうございます😊三作目も楽しんで読んでもらえるように頑張りますね!! (11月3日 7時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 続編決定、おめでとうございます🎉続きがすごく楽しみです✨これからも頑張ってください😊 (11月2日 22時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
月坂柚花(プロフ) - 続編おめでとうございます! 続き、楽しみにしていますね! (11月2日 20時) (レス) @page50 id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - まちゃむんさん» こっちでもコメントありがとうございます!😆本当に嬉しいです! (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - いつも更新を楽しみにして下さりありがとうございます❗次の更新ですが、"お知らせ"になりますので本編の続きは少し待って下さい😣すみませんがよろしくお願いします🙏 (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪花菜 | 作成日時:2023年8月8日 20時