73 彼女の後悔 ページ26
『それで私のこれ迄を、彼としのぶさんに話しました。それを聞いてしのぶさんが蝶屋敷に私を迎え入れてくれたんです。
本部にもその事を伝えて、それからの任務は彼が一緒のことが増えて、前のようなことは起こらなくなりました。
でも…あの隊士が言ってたように頚を斬れないでいることは、すごく悔しかったです。だから彼にも言いました。任せっきりにしてごめんなさいって。そしたら…
任せてるのはお互い様。頚を斬れる隊士は大勢いるけど、術の対処ができるのは私だけ。それに…私が守ってくれるから安心して頚を狙える
って言ってくれたんです』
宇髄「…お前が頚斬れるようになっても今の闘い方貫いてるのはそういうことか」
『…はい。それが私にしか出来ないなら、私は最後まで守りの道を行く。それで助かる命があるなら』
そして胡蝶の協力もあり呼吸の向上や身体強化、A自身も血の滲む努力を続けた。
それは徐々に成果となり、一般隊士と同じくらい強くなった。
『低級じゃない鬼の頚も斬れるようになって、しのぶさんは自分のことの様に喜んでくれました。彼も褒めてくれて…』
宇髄「その時にはもうソイツに惚れてたのか？」
『そうですねっ。彼の姿見ると嬉しくなるし、隣にいてくれるだけで安心しました。でも、彼の過去について聞いたんです』
想い人を鬼に殺されたことを…今でも大事にしていることを。
宇髄「間接的に振られたってそーいうことか」
『はい…それでも私は彼のこと慕ってました。そしてある日…彼と二人の任務で…下弦の壱の鬼に遭遇しました』
その時、下弦の鬼は一般の家族を喰おうとしていた。
Aは血鬼術の対処をしながら家族を守り、鬼の頚は彼が狙うように動いたが、
下弦の壱の鬼自身も強く、悪戦苦闘した。
『私も加勢に入ろうとしましたが、一般人を守るよう彼から止められました。そして…
下弦の鬼を…相討ちで倒しました』
宇髄「…」
『あの時の悲しさ、後悔は今でも忘れられないです…』
宇髄「お前はちゃんと人質守ったんだろ。後悔なんてする必要ねえだろ」
『いえ…その時思っちゃったんです…
この家族よりあの人を優先していればって…
本当に鬼殺隊士としても人としても最悪なことを考えました。自分が一番大事にしてきたことを全部否定してしまったんです』
宇髄「…」
『また…目の前で大切な人を失うのも、あんな考えを起こす自分も嫌だったんです。あんな思いをするくらいなら…もう恋はしたくないんです』
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雪花菜 - 続編お祝いコメントありがとうございます😊三作目も楽しんで読んでもらえるように頑張りますね！！ (11月3日 7時) (
レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 続編決定、おめでとうございます🎉続きがすごく楽しみです✨これからも頑張ってください😊 (11月2日 22時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
月坂柚花(プロフ) - 続編おめでとうございます！ 続き、楽しみにしていますね！ (11月2日 20時) (レス) @page50 id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - まちゃむんさん» こっちでもコメントありがとうございます！😆本当に嬉しいです！ (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - いつも更新を楽しみにして下さりありがとうございます❗次の更新ですが、"お知らせ"になりますので本編の続きは少し待って下さい😣すみませんがよろしくお願いします🙏 (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪花菜 | 作成日時：2023年8月8日 20時
