71 恋はしない理由 ページ24
宇髄の発言に一気に顔が赤くなるA。
『な、何言って』
宇髄「いや、お前が相談したいって言うから絶対に辛気臭え空気で来ると思ったのによ、どっちかっつうと恋に悩む女の空気みてぇな?最初は恐怖心なくなったからだと考えてたんだけどよ…時透の話してる時、お前所々女の顔してたぞ」
『どんな顔ですか!?私は無一郎さんに恋愛感情なんてっ……だって私、』
宇髄「恋はしないって決めてる、だっけか?」
『っ!?何でそれ…』
甘露寺達とは違い、宇髄は必ず深入りしてくると思って報告では言わなかった。
宇髄「偶々この前、煉獄に会ってな。そしたらお前らの話になったんだよ。俺も四宮達の事情知ってるって言ったら…」
"時透の恋を成就してやりたいのだが、四宮が恋はしないと決めてると言っていてな!何か事情がありそうなんだが、宇髄は心当たりはないか?"
『煉獄様も無一郎さんの味方ですか(泣)』
宇髄「煉獄の奴は普段から時透のこと気にかけてっからなあ…
で、その理由はなんだよ?」
『……それ、は…』
言葉に詰まるが、宇髄は絶対に聞くまで梃子でも動かないだろうとAは思った。
Aは一度大きく息を吐く。
『…わかりました、お話します。
ですが、この事は絶対に誰にも言わないで下さい!他人に詮索するのも駄目ですからね!』
宇髄「わかってるよ、心配すんな」
『………昔…好きだった人がいたんです』
宇髄「ほぉー」
『…驚かないんですね』
宇髄「まぁ恋しねぇ理由なんてだいたい恋愛絡みだろ。つまり、ソイツのことまだ好きとかか?」
『いえ…その人にはもう失恋してます。間接的にですけど…』
宇髄「そうなのか?」
『その人が恋愛する気はないってわかったから…その人の負担にもなりたくなかったんです…
あの人は初恋の人で、私の恩人ですから』
宇髄「…どういうことだ?」
『…私、鬼殺隊に入ったばかりの頃は、周りの隊士にあまり良くは思われてなかったんです』
宇髄「!、そうだったのか?」
『私が剣士になったのは10歳です。その時はまだ身体も今のようにしっかりしてなかったので、下級の鬼の頚を斬るのがやっとでした。
でも、その時から敵の攻撃の分析は得意でしたから、それを強みにして役に立とうとしてました。けど……』
Aは膝上にある手をギュッと握る。
『私の言葉を信じてくれる人はほとんどいませんでした』
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雪花菜 - 続編お祝いコメントありがとうございます😊三作目も楽しんで読んでもらえるように頑張りますね!! (11月3日 7時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 続編決定、おめでとうございます🎉続きがすごく楽しみです✨これからも頑張ってください😊 (11月2日 22時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
月坂柚花(プロフ) - 続編おめでとうございます! 続き、楽しみにしていますね! (11月2日 20時) (レス) @page50 id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - まちゃむんさん» こっちでもコメントありがとうございます!😆本当に嬉しいです! (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - いつも更新を楽しみにして下さりありがとうございます❗次の更新ですが、"お知らせ"になりますので本編の続きは少し待って下さい😣すみませんがよろしくお願いします🙏 (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪花菜 | 作成日時:2023年8月8日 20時