67 嫉妬する ページ20
言い合い(?)をしていた二人は、そんな時透を見て言葉を止める。
時透は二人の距離の近さに、僅かに眉をよせる。
スタスタッ グイッ
『わっ』
時透「早く離れて」
Aの手を掴み、肩に手を回して自身の方に抱き寄せる。
『(ちょっ!不死川様もいるのにっ)』
不死「(クソがァ!一足遅かったァ!)」
羞恥で顔を赤らめるAと逃げ遅れたことを後悔する不死川。
時透「怪我の手当てしてたんじゃないの?」
『えっは、はい!今終わりましたっ』
時透「……手当てだけで何で茶菓子あるの?」
時透はうぐいす餅を見て不満そうに聞く。
『あ…それは、この前おはぎを頂いたお礼に…』
その言葉に時透は視線を不死川に向ける。
不死「何だァ時透?」
時透「…僕、あんまり覚えてないけど貴方そういうことする人だったっけ?」
不死「俺が差し入れとかすんのが可笑しいかコラァ?」
時透「別に可笑くないしどうでもいいけど…相手がAなのが気に入らない」
不死「あ"ァ?」
『(本当に不死川様の言った通りになっちゃった!(汗))
む、無一郎さん!ちょっと落ち着きましょう!』
時透「僕は落ち着いてるけど。落ち着いてないのは向こうでしょ?」
不死「お前は本ッ当に四宮絡むと面倒臭ェなァ」
時透「わかってるんならAと一緒にいるの控えてくれない?」
顔に青筋を浮かべる不死川と、鬼を狩る時の様な目をする時透に、Aはまずいと感じた。
『(柱同士のいざこざは避けないとっ!)不死川様!引き止めてしまって申し訳ありませんでした!気をつけてお帰り下さい!』
時透の拘束からなんとか逃れ、不死川の背中をグイグイ押し部屋から退出してもらった。
パタンッ
『ふぅ…』
時透「A」
『っ!は、はい』
時透に名を呼ばれ振り返ると、両手を握られ肩に顔を埋められる。
『むっ無一郎さん?』
時透「……」
『あの…もしかして嫉妬したんですか?不死川様に』
時透「…それ以外に何があるの」
『あ…いや、意外だなと……無一郎さんはそういうこと起こさない方だと思ってたので。しかも相手は不死川様ですし』
時透「……よ」
『え?』
時透「嫉妬なんて…しょっちゅうしてるよ」
『!?』
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雪花菜 - 続編お祝いコメントありがとうございます😊三作目も楽しんで読んでもらえるように頑張りますね!! (11月3日 7時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 続編決定、おめでとうございます🎉続きがすごく楽しみです✨これからも頑張ってください😊 (11月2日 22時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
月坂柚花(プロフ) - 続編おめでとうございます! 続き、楽しみにしていますね! (11月2日 20時) (レス) @page50 id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - まちゃむんさん» こっちでもコメントありがとうございます!😆本当に嬉しいです! (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - いつも更新を楽しみにして下さりありがとうございます❗次の更新ですが、"お知らせ"になりますので本編の続きは少し待って下さい😣すみませんがよろしくお願いします🙏 (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪花菜 | 作成日時:2023年8月8日 20時