64 気持ちの伝え方 ページ17
時透side
結局悩んで買ったのはキャラメルだった。初めて間近でAの笑顔見た時もコレを食べてたから。
『甘露寺さん達とお会いした時買ったんですか？』
時透「うん…あと、A」
"Aちゃんに今までの事ちゃんと謝りましょう！ソレ渡しながらのほうが誠意がちゃんと伝わるわ！"
僕はAに箱を渡して、その手を握った。
時透「今まであんな事してごめん…」
ただ好きになってほしかった…自分なりに考えて気持ち伝えたつもりだった…人から好かれたいなんて思ったことないから、やり方なんてわからなかった…
ｷﾞｭｯ
Aが僕の手を握り返してきた。僕は俯けてた顔をあげた。
『無一郎さんっありがとうございます。コレ大切に食べますね』
時透「！」
Aが優しく笑っていたから、僕は驚いた。
時透「A…怒ってないの？」
『あぁ……勿論、あの行動については怒ってます。何度も止めてって言ったのに全然聞いてくれなくて…いつしのぶさんにバレるかと不安でした…ただ…
無一郎さんに悪意とかがないのはわかってましたから』
時透「！」
『ただ…必死だったのかなって思いました。無一郎さんなりに……で、ですがっ今後はあの様な行動は控えてくださいっ！今度は本気で怒りますよっ』
そう言った後、気まずそうに目を伏せたA。
そんなAに、僕はもう我慢できなかった。
ｷﾞｭｳｯ
『っ！ちょっ、む、無一郎さん、』
時透「ちょっとだけ…こうさせて」
大人しくなったAの肩に顔を埋める。
思ってたより不安だったんだな僕…でも
時透「(Aは僕のこと解ってくれてた…)」
他の人にはどう思われてもいい…けどAには誤解とかしてほしくなかったから。
時透「……好きだよ」
『！……っ…』
Aの身体が少し強ばったのがわかる。緊張なのかどうかはわからないけど…
時透「(ちゃんと伝わってはいるのかな…)」
"Aちゃんなら、言葉だけでも無一郎くんの好きって気持ち解ってくれるわよ"
"四宮はお前の感情が読めないと言ってたからな。下手な行動するよりそっちの方が良いだろう"
…これからは二人に話聞いてもらった方が良さそうだな。
それに…
"私、恋はしないって決めてるんです"
Aはそう言ったけど、諦める気なんて微塵もない。
僕はAの背中に回した手に力を入れた。
ｷﾞｭｳ〜〜
『(い、いつまでこうしてる気だろ(汗))』
時透「(接吻は控えるけど抱擁は良いかな…)」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 286人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪花菜 - 続編お祝いコメントありがとうございます😊三作目も楽しんで読んでもらえるように頑張りますね！！ (11月3日 7時) (
レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 続編決定、おめでとうございます🎉続きがすごく楽しみです✨これからも頑張ってください😊 (11月2日 22時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
月坂柚花(プロフ) - 続編おめでとうございます！ 続き、楽しみにしていますね！ (11月2日 20時) (レス) @page50 id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - まちゃむんさん» こっちでもコメントありがとうございます！😆本当に嬉しいです！ (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - いつも更新を楽しみにして下さりありがとうございます❗次の更新ですが、"お知らせ"になりますので本編の続きは少し待って下さい😣すみませんがよろしくお願いします🙏 (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪花菜 | 作成日時：2023年8月8日 20時
