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62 諦めてほしい ページ15

夢主side

時透「…そっ。まあ約束は出来ないけど………あ、けどそれ」

無一郎さんが指差したのは、私の羽織の…

『銀杏の葉っぱ、ですか?』

時透「うん。それ見てるとなんか懐かしくなるんだよね」

っ!そうだったんだ!それって凄く手掛かりになるんじゃ!

『なら、秋になったら見に行った方が良いですねっ。柄よりも実物見た方が絶対に良いですよ!』

時透「…なら一緒に行こ」

『えっ』

時透「Aと一緒に見たい」

『っ…ご、ごめんなさい…出来ません』

時透「…何で?」

い、言わなきゃっ!今言わないと!

『あの無一郎さん、私は貴方の事、例え怖くなくなっても好きにはならないですっ』

時透「…」

『今までも先程も、私の言動や行動で、貴方に期待させるようなことしてしまっていたかもしれません。それは本当にごめんなさいっ、私は、ただ…「うん。知ってる」っ!』

想像よりも穏やかな声に驚いた。気まずくて下げてた顔を上げたら、無一郎さんは怒ってるでもなくただ真っ直ぐ私を見てた。

時透「Aがそういう器用なことできる人じゃないっていうのは俺でもわかるよ。ただ人の為に、何の打算もなく行動する。正直、どうして他人のためにそんな事できるのか理解できないけど…」

無一郎さんは私の左手を握ってきた。

時透「僕はそんな君だから好きになったんだよ」

『!!』

時透「それから、言っただろ?好きになるよう努力するって。怖くなくなっても好きにならない、なんて諦める理由にならないから」

『〜っでも私、恋はしないって決めてるんです!』

ここまで気持ち真っ直ぐに伝えてくれてるのに、本当に最低だと思うけど…こうでもしないときっと諦めてくれない。

すると

無一郎さんが私の左手を持ち上げて自分の頬に当てた。

『!?』

時透「なら…その気にさせる」

『え、え?』

時透「恋したいって思わせるようにする。俺にね」

『!!?』

無一郎さんの言葉に、私は彼の目を見たまま固まってしまった。

そこに

「あの〜、よろしいですか?」

『!?、あ、す、すいません!!』

店員さんが気まずそうにご飯を持ってきてくれた。

『(恥ずかしすぎるっ!!)』

時透「あーそうだ。さっきのだけど、一緒に行こうね」

『えっ?…あ!』

時透「拒否権ないから」

『…は、はい』

強引に約束させられて、私達はそのまま食事になったけど、

『(うぅ、色々ありすぎて味がよくわかんない…)』

味もこの先もどうすれば良いか解らないままご飯を終えた。

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雪花菜 - 続編お祝いコメントありがとうございます😊三作目も楽しんで読んでもらえるように頑張りますね!! (11月3日 7時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 続編決定、おめでとうございます🎉続きがすごく楽しみです✨これからも頑張ってください😊 (11月2日 22時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
月坂柚花(プロフ) - 続編おめでとうございます! 続き、楽しみにしていますね! (11月2日 20時) (レス) @page50 id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - まちゃむんさん» こっちでもコメントありがとうございます!😆本当に嬉しいです! (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - いつも更新を楽しみにして下さりありがとうございます❗次の更新ですが、"お知らせ"になりますので本編の続きは少し待って下さい😣すみませんがよろしくお願いします🙏 (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪花菜 | 作成日時:2023年8月8日 20時

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