61 忘れてはいけない ページ14
夢主side
時透「はい。好きなの選んで」
『あの…無一郎さん。本当にいいですよ、復帰祝いなんて』
時透「煉獄さんは良くて僕は駄目なの?」
『っ…じ、じゃあ遠慮なく』
怪我が治り無一郎さんとの最初の任務で、私達は食事処にいる。甘露寺さん達の件について注意した後、煉獄様との任務の話になり団子をご馳走してもらったことを話したら
『(自分も奢るって…別に気にしなくて良いのに)』
店員さんに頼んで沈黙が流れる。今私の脳内はアレで一杯だった。
『(無一郎さんに私のこと諦めてもらわないと…)』
あの時決断してから無一郎さんとは会えなくて、今日まで言えずにいたから……口を開こうとした時
ベシャッ「痛てっ!」
『「!」』
私の席の横で小さな男の子が転んだ。
ヒョイ『大丈夫?』
「グスッ、うん」
「もー!だから走っちゃダメって言ったでしょ」
「すみません」「ありがとうございます」
『いえ、どういたしまして』
この子のお姉ちゃんと両親かな?…懐かしいなぁ
私は席に戻ると、無一郎さんがじっと私を見てた。
時透「どうかした?」
『えっ?』
時透「あの人達見て、泣きそうな顔してたから」
『!、あ…いえ、懐かしくなったんです。私も家族と一緒にああやって過ごしてたんで』
時透「…Aの家族ってどんな人達なの?」
『すごく優しかったです。特に母は……』
気が付いたら夢中で家族の話をしてしまった。
『それで弟が……ってすみません!』
時透「何で謝るの?」
『あ、いや私夢中になって…』
時透「Aに関わることなら、僕は知りたい。僕はAのことよく知らないから」
『!』
時透「前煉獄さんに言われた。僕は柱の中で一番Aと関わりがないって…そう言われた時すごく苦しかった。でも…これから知っていけばいいとも言われたんだ、Aのこと。
これからは色々教えて。Aのこと、もっと知りたい」
……っ、どうしよう…余計言いづらくなっちゃった。なんとか話題を変えないとっ
『む、無一郎さんは何か、家族の事思い出せそうですか?』
時透「…別に。昔の事なんて思い出せなくても問題ないし、どうでもい『それは駄目です!』っ…?」
『す、すみません…もし、無一郎さんの家族が貴方の事大切にしていたのなら、絶対に思い出してあげなきゃ駄目です』
さっきの私みたいに…
『それに…私もいつか聞きたいです。無一郎さんの家族のこと』
時透「!」
こういうこと言うから駄目なんだよなあ…
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雪花菜 - 続編お祝いコメントありがとうございます😊三作目も楽しんで読んでもらえるように頑張りますね!! (11月3日 7時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 続編決定、おめでとうございます🎉続きがすごく楽しみです✨これからも頑張ってください😊 (11月2日 22時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
月坂柚花(プロフ) - 続編おめでとうございます! 続き、楽しみにしていますね! (11月2日 20時) (レス) @page50 id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - まちゃむんさん» こっちでもコメントありがとうございます!😆本当に嬉しいです! (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - いつも更新を楽しみにして下さりありがとうございます❗次の更新ですが、"お知らせ"になりますので本編の続きは少し待って下さい😣すみませんがよろしくお願いします🙏 (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪花菜 | 作成日時:2023年8月8日 20時