49 回想と現状 ページ2
ｸﾞﾂｸﾞﾂ、ｺﾄｺﾄ
『……はあ』
Aは蝶屋敷で食事を作りながら、大きなため息をつく。
理由は先日の出来事のせいである。
"僕…Aのこと好きだよ"
恐怖対象の時透無一郎から、告白されたのだ。
『(まさか本当に宇髄様の言う通りだったなんて……でも相談してて良かった…心の準備みたいなのできてたから。お陰でちゃんとお断りできたし)』
時透に恋愛感情を抱いてないAは無論お断りの返事をした。
『(それなのに………)』
"君が僕の事怖がらないよう努力してる様に
僕も、君が僕の事好きになるよう努力する
逃がす気更々ないから"
『っっ！』ｿﾞｸｿﾞｸ
あの時の時透の言葉と瞳を思い出すたびAの身体は震え上がった。
それくらい、あの声と眼差しは本気だった。
『(普通そこは諦めて下さいよ！何で余計苦手意識を増長させるような選択するの！？)』
Aは今までの努力が水の泡になるような感覚になった。
因みにこの事は、大変世話になった宇髄と不死川には手紙で伝えている。(宇髄の嫁へ詫びてもらった事の報告も)
不死川は文字が書けないので返事は期待していなかった。
だが宇髄の返事に、
"不死川のやつお前の手紙読んで、珍しく可哀想なもん見る目してたぜ。近いうちにおはぎの差し入れでもしてくるんじゃねえか？
まあ、俺もまた飯ぐらいは奢ってやるよ。
しっかし、あそこまで派手に怖がってた相手をそこまで惚れさすなんて、お前意外と天然タラシだったんだな！
またなんかあったら派手に報告頼むぜー"
『(……あの手紙せいで、また評価だだ下がりですよ宇髄様(怒))』
明らかに面白がっている内容に、絶対に報告などしないとAは心に誓った。
『(手の怪我も良くなってきたし、そろそろ任務再開しなきゃだよね……不死川様が仰ってた通り、余計な事は考えないようにしなきゃ)』
そう思いながら自身の左手を見るA。
『(まあ、もう任務再開することは全然良いんだけどね。別の問題ができちゃったから……)』
Aの言う別の問題………………
それは…………………………
ｷﾞｭｯ
時透「何作ってるの？」
『〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!!!』
任務以外でも時透無一郎が頻繁にAの前に現れるようになったのである。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 287人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪花菜 - 続編お祝いコメントありがとうございます😊三作目も楽しんで読んでもらえるように頑張りますね！！ (11月3日 7時) (
レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 続編決定、おめでとうございます🎉続きがすごく楽しみです✨これからも頑張ってください😊 (11月2日 22時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
月坂柚花(プロフ) - 続編おめでとうございます！ 続き、楽しみにしていますね！ (11月2日 20時) (レス) @page50 id: d344506545 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - まちゃむんさん» こっちでもコメントありがとうございます！😆本当に嬉しいです！ (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - いつも更新を楽しみにして下さりありがとうございます❗次の更新ですが、"お知らせ"になりますので本編の続きは少し待って下さい😣すみませんがよろしくお願いします🙏 (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪花菜 | 作成日時：2023年8月8日 20時
