48 無一郎の決意 ページ49
時透の、無表情だが熱を持った目を見てAは本気だと悟った。
『っ…あの無一郎さん、忘れてる様なので無礼を承知で言いますが、私は貴方に恐怖心を持っ「知ってる」…!』
時透「Aとの事はちゃんと覚えてるよ。初めて一緒に任務した日からずっと……何でか分からなかったけど、やっと解った。僕が君に惚れてるからだって」
時透は自分の胸に手を添えて続ける。
時透「Aといるとここが温かくなったり、苦しくなったりするのも……この間、君の笑顔見てここが張り裂けそうになったのも……気付いたら口付けしてたのも、全部Aのことが好きだからだって」
そこまで言った瞬間、時透は握っていたAの右手を引っ張る。
ｷﾞｭｯ
『！？』
時透はAの背中に手を回して抱き締める。Aは時透の胸板を必死に押すもビクともしない。
『ちょっあの、離して下さい！』
時透「嫌だ」
Aの訴えに時透は即答する。そして顔を近付けてきた。
『(これはまずい!!)』
Aは咄嗟に何時かのように自分の手で口を覆う。ギリギリ間に合い、時透の唇はAの手の甲に触れていた。それに時透は不満げな顔になる。
時透「何で嫌がるの？」ﾑｯｽ
『逆に何で嫌がらないと思うんですか！？あたかも私は喜ぶみたいなこと言わないで下さいよ！』
時透「だってAもう僕の事怖くないだろ？」
『…ん？』
時透「この間僕に笑ってくれたでしょ」
『…へ？』
時透「？」
￣￣￣￣￣￣
『………つまり、私の恐怖心がなくなれば笑顔で接してくれると思ったからあんなこと言ったんですか？』
Aの言葉に時透は頷く。そしてAはため息を吐く。(因みに抱き締められたまま)
『(宇髄様の言う通り誤解してたのね)無一郎さん、はっきり申し上げます。私はまだ貴方への恐怖心は無くなってません。お気持ちは嬉しいですが、私は貴方の想いには答えられません』
ごめんなさい、と言って俯くA。だが時透からの反応がなく少し怖くなってきた………その時
ｸﾞｲｯ『！、！？』
Aは顎を持ち上げられ時透に唇を奪われていた。
『〜〜っﾌﾟﾊ、な、何で「決めた」…はい？』
時透「君に僕の事、好きになってもらう」
『……は？』
時透「君が僕の事怖がらないよう努力してる様に
僕も、君が僕の事好きになるよう努力する
逃がす気更々ないから」
夢なら醒めてほしいとAは願ったが、再び重ねられた唇で現実に戻された。
『(何でこうなるのー！？(泣))』
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橘 - うわ〜！無一郎がついに、ついに告白を〜！ (1月7日 5時) (
レス) @page49 id: f80cf1a544 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - まちゃむんさん» ありがとうございます！お陰様で続編も殿堂入りしました✨ホントに皆さんに感謝です😭 (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃむん(プロフ) - すいません、こっちでしたね、殿堂入りおめでとうございました🥺続編もあと一票、イケるイケる♡ (11月1日 14時) (レス) id: 8b24830e41 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 無一郎が告白した〜❗これから夢主ちゃんと無一郎がどうなるのかすごく気になります❗ (8月9日 23時) (レス) @page50 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - salomeさん» 初めまして！いつもなんてとても光栄です。今後の展開も頑張ります!! (8月7日 21時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪花菜 | 作成日時：2023年7月14日 19時
