39 呑み込めない状況 ページ40
夢主side
『(えっ、えっ！？何で！？どうなってるの！？)』
私は訳が分からず混乱してると、時透様が離れていった……と思ったら
『！！？』
また角度を変えて口を塞いできた。
流石に我にかえって時透様が掴んでる腕を振りほどいて離れる。
時透「あ……」
『はっ……はっ』
時透様は振りほどかれた手を見つめた後、私の方へ目を向ける。私は思わず、守るように自分の手で口を覆う。
その瞳は相変わらず、何を考えてるか解らない。
『(何であんなことしといてこんな無の表情でいられるのこの人！？)なっ何して……！』
誰かが処置室に近付く気配がした。そして…
ｶﾞﾗｯ
胡蝶「Aさん、大丈夫ですか？」
『し、しのぶさんっ』
胡蝶「アオイから事情は伺ってますよ。任務お疲れ様でした。それで………」
『……手を犠牲にして身を守ったこと、本当に申し訳ありませんでした』
私は深々と頭を下げて謝る。
しのぶさんがため息を吐くのが聞こえ、冷や汗が流れる。
胡蝶「今回は相手が鬼ではなく子供でしたから、攻撃するわけにもいかなかったと思います。でもソレはソレ、コレはコレです。怪我をして良い理由にはなりません」
うぅ、色んな意味で頭が上がらない…
すると私の手をしのぶさんが握って顔を上げさせる。
胡蝶「これからはもっと自分のことも大事にして下さい。貴女に何かあったら、私や皆が悲しみますからね」
『！…はい、本当にごめんなさい』
私の言葉にしのぶさんは優しく頭を撫でてくれた。
胡蝶「時透さん、Aさんのことありがとうございました。ふふ、驚きました。君がAさんの止血をして、走って此処まで来たと聞いたときは。もうすっかり仲良しですね！」
『し、しのぶさん！時透様に失礼ですよ！』
さっきのこともあって気まずいっ！
胡蝶「あら？Aさん、時透さんのことちゃんと呼べるようになったんですね」
『え？』
胡蝶「今、"時透様"って呼んでましたよ」
『！？』
あれ？嘘っ全然気づかなかった。
胡蝶「漸く此所での特訓の成果が出ましたね！」
時透「此所での特訓？」
胡蝶「時透さんのことを名前で呼べるようになる特訓をしてたんです」
ちょっと、しのぶさーん！それ今言わなくても！やっぱりまだ怒ってます！？
時透「……嫌だ」
『「え？」』
時透「名前で呼ぶなら、ちゃんと名前で呼んでよ」
『え？、え？』
時透「"時透"じゃ名字でしょ？」
…え、それって、つまり……
時透「無一郎って呼んで」
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橘 - うわ〜！無一郎がついに、ついに告白を〜！ (1月7日 5時) (
レス) @page49 id: f80cf1a544 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - まちゃむんさん» ありがとうございます！お陰様で続編も殿堂入りしました✨ホントに皆さんに感謝です😭 (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃむん(プロフ) - すいません、こっちでしたね、殿堂入りおめでとうございました🥺続編もあと一票、イケるイケる♡ (11月1日 14時) (レス) id: 8b24830e41 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 無一郎が告白した〜❗これから夢主ちゃんと無一郎がどうなるのかすごく気になります❗ (8月9日 23時) (レス) @page50 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - salomeさん» 初めまして！いつもなんてとても光栄です。今後の展開も頑張ります!! (8月7日 21時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪花菜 | 作成日時：2023年7月14日 19時
