36 予想外の行動 ページ37
時透を庇って男の子の刃物をくらい、そのまま倒れこむA。
「殺してやるっ！よくも、よくも母さんを!!」
『っっ！』
Aは痛みに耐えながら、男の子が再び刃物を抜かないよう右手で柄を抑え込む。
遅れて反応した隊士がAから男の子を無理やり引き剥がし、今度こそ気絶させた。
隊士達が慌ててAに駆け寄る。
「だ、大丈夫か！？四宮!!」
「おまっ！腹、刺されっ」
『だ、大丈夫ですっ！刺される前に咄嗟に手を入れましたからっ』
そう言って左手を隊士に見せるA……だが
「いや思いっきり手ぇ貫通してんじゃねぇかーー！？」
「「「「(見てるだけで痛えぇぇ!!)」」」」
『あ、あはは』
「「「「あははじゃねぇーー!!」」」」
隊士全員に怒られAは『すみません(汗)』と素直に謝る。
自分で改めて手を確認するが、確かに痛ましかった。だが手で刃物を防いだのと、頑丈な隊服のお陰で腹部の怪我は回避できた。
『(とりあえず左手を止血しないと)』
Aは腕を縛るものを探そうとした……が、
目の前に時透がしゃがみこんできた。
そして
ﾋﾞﾘﾋﾞﾘｯｯ
自分の隊服の腕部分を破き始めた。
『！？ちょっ霞ばし「黙って」っっ』
時透が低い声音でそう言ったのでAは口を閉じる。そのまま時透は破いた隊服でAの腕を縛った。
『あ、ありがとうござ…(ﾋｮｲ)……え？』
お礼を言おうとしたが、途中で言葉に詰まった。
Aの身体がいきなり宙に浮いて視界が変わる。目の前には時透の横顔、そして膝裏、肩が支えられている感覚。
Aは時透に横抱きにされていた。
『っっ！？！？』
時透「先に戻るから、君らは後処理続けて」
「「「「「は、はいぃぃぃ!!」」」」」
そして、時透はAを抱えたまま物凄い速さで走り出す。
『ちょっ、あの、霞……』
時透「飛ばすからちょっと黙ってて」
舌噛むよ、と言われAは大人しくする。
異性に横抱き、ましてやここまで距離が近いことは今までなかった。しかも相手が時透である。
Aは恐怖心やら羞恥心やらを誤魔化すため、手の止血の呼吸に集中することしかできなかった。
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橘 - うわ〜！無一郎がついに、ついに告白を〜！ (1月7日 5時) (
レス) @page49 id: f80cf1a544 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - まちゃむんさん» ありがとうございます！お陰様で続編も殿堂入りしました✨ホントに皆さんに感謝です😭 (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃむん(プロフ) - すいません、こっちでしたね、殿堂入りおめでとうございました🥺続編もあと一票、イケるイケる♡ (11月1日 14時) (レス) id: 8b24830e41 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 無一郎が告白した〜❗これから夢主ちゃんと無一郎がどうなるのかすごく気になります❗ (8月9日 23時) (レス) @page50 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - salomeさん» 初めまして！いつもなんてとても光栄です。今後の展開も頑張ります!! (8月7日 21時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪花菜 | 作成日時：2023年7月14日 19時
