11 果たすべき役割 ページ12
時透side
胡蝶「時の呼吸は、技の1つ1つの威力は凄まじいですが、
身体、特に脚への負担が大きい技です。型の数が大きければ大きいほどそれは増します。
だから、無駄な動きを極力失くすことが必須です」
…確かにあの子の動きは鬼の攻撃を正確に捕らえていて
無駄がなかった。
胡蝶「Aさんの情報処理速度は、同じように分析に長けた宇髄さんをも凌いでいます。
相手が攻撃を見せれば見せるほど、次がどう来るか等即時に判断、時には鬼の心理状態も分析し、自分のものにします。
相手が強い鬼ほど時間はかかりますが、
彼女の分析した結果は百発百中で当たっています。
私達もこれまで彼女のおかげで何度も助けられました。
今回のあなたのように」
時透「…確かにあの子に助けられた所はあるけど、鬼の頚を斬らなくていい理由にはならないでしょ」
結局最後は鬼自体を倒さなければ終わらないから。
胡蝶「…何か勘違いしてませんか？」
時透「！」
胡蝶さんの雰囲気が変わった…前にもあった気がする。
胡蝶「あの子は私達と同じように鬼を滅したいと思ってます。彼女も鬼によって人生を狂わされました。
でもAさんは、自分の感情よりも"自分の役割"を第一に動いてるんです。
…口で言うのは簡単ですが、目の前に憎い相手がいるのに
倒さずにいるのは相当な忍耐がいります。
それでもAさんは自分の力を最大限に生かすため
守りの道を選びました。
私も含めAさんのおかげで救われた隊士は大勢います。
Aさんが私達を守るために動いてくれるから、私達もそれに答えるために鬼を伐つ。
お互いを信頼しあい、助け合えているんです」
…そう話す胡蝶さんは、何時もの笑みを消した真剣な顔つきをしていた。それを見てとある過去が蘇る。
そして、再び笑顔の胡蝶さんに戻る。
胡蝶「それに、心配しなくても彼女は十分に一人前の剣士です。単独任務でも元"十二鬼月"を倒せるくらいですから」
時透「…別に心配してる訳じゃないけど」
胡蝶「あらぁ、そうですか」
時透「でも、昔胡蝶さんが言っていたことの意味はわかりました」
胡蝶「昔？」
時透「あの子のこと話すの、今回で２回目ですよね？」
胡蝶「！ よく覚えてましたね。１年も前のことなのに」
時透「さっき思い出した。
…珍しく怒ってたから、今回みたいに」
胡蝶「あらあら、怒ったつもりはありませんよー。
ちょーっと注意しただけです(^^)」
……あんな空気だしといて、よく言えるな。
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橘 - うわ〜！無一郎がついに、ついに告白を〜！ (1月7日 5時) (
レス) @page49 id: f80cf1a544 (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - まちゃむんさん» ありがとうございます！お陰様で続編も殿堂入りしました✨ホントに皆さんに感謝です😭 (11月1日 22時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃむん(プロフ) - すいません、こっちでしたね、殿堂入りおめでとうございました🥺続編もあと一票、イケるイケる♡ (11月1日 14時) (レス) id: 8b24830e41 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 無一郎が告白した〜❗これから夢主ちゃんと無一郎がどうなるのかすごく気になります❗ (8月9日 23時) (レス) @page50 id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
雪花菜 - salomeさん» 初めまして！いつもなんてとても光栄です。今後の展開も頑張ります!! (8月7日 21時) (レス) id: 2d2d667fd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪花菜 | 作成日時：2023年7月14日 19時
