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夢主side






福「貴君はこの社で_______」








『………ッ』







心臓がどくんどくんと波打つ。






あまりの緊張に今までの出来事が走馬灯のように流れた。








«_____今日から君は僕の所有物だ!»






脳内で乱歩さんの声が聞こえた。





…………いや………






よりによってこれか〜〜〜い…………





いやいや。なんで乱歩さんなんだ。私は恋する乙女か。




«______あ、そうだA、無人島に持っていくならどの座布団がいい?»






どうしよう本当にどうでもいい走馬灯まで流れてきた。







そうこうしている内に社長さんが次の言葉を言おうとしている。








私はぎゅっと目を瞑って社長さんの返答を待った。










______どくん。











「……………貴君はこの社で、事務員として働いてくれ」










社長さんは目を伏せてそう言った。





『…………………え』







私はばっと社長さんを見る。







『本当ですか…?』








思わず漏れたそんな声に、社長さんは静かに頷いた。






『………………い……………』






私は拳を力強く握りしめる。







『ぃやったああああああ!!!!!』





私は拳を突き上げて飛び跳ねて喜んだ。





そんな私を見て乱歩さんはぷっと吹き出す。





乱「あっはっは、子供は無邪気で良いねえ!」








『子供じゃないです!!!!』







私はハッとして乱歩さんの方を見る。





その時、後ろからバン!と扉を開く音がした。




私は驚いて振り向く。





与「話は聞かせて貰ったよ!!!!そうと決まれば着いてきな、A!
その怪我して汚れた体も髪も服も全部妾が綺麗にしてやろう!!」





『いつからいたんですか!?!?』





乱「……………頑張ってね」






『え!?』






______この後私は地獄を見ることになった。






ーーーーーーーーーーーー






あれよあれよと言う間に与謝野さんに何処かへ連れて行かれたA。


うーん、あれは解体2時間買い物5時間コースかな。






そんな事を考えていると後ろから社長が「乱歩」と声を掛けてきた。






福「…妙に嬉しそうだな」




乱「……べっつに〜?」





僕は無意識に笑っていたらしい顔を隠すようにぷいっとそっぽを向く。





福「?そうか…







_________ところで彼女に異能力は」








社長にそう言われた瞬間、僕の肩がぴくりと動く。







…気付いてたか。






乱「________あるみたいだよ」





僕は社長に微笑んで答えた。

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冷たい人 - めちゃ面白かったです!更新待ってます! (2023年4月5日 9時) (レス) @page15 id: 26c600857a (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - あぁなんか凄い…読んでると勝手に台詞が声優さんの声で脳内再生される…めろ。さんの小説大好きです!応援してます! (2023年3月7日 23時) (レス) @page15 id: 31b7e69329 (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - わあ特異点な異能力だあ (2023年3月6日 5時) (レス) @page15 id: 8b7bdbc23e (このIDを非表示/違反報告)
めろ。(プロフ) - 宇菜さん» え!?すごい偶然ですね!?そんな事言っていただけて嬉しいです頑張ります……!! (2023年1月29日 9時) (レス) id: 8e324f8e54 (このIDを非表示/違反報告)
めろ。(プロフ) - 水瀬琥雪さん» イケメンドSならんぽさんが見たかったんです……ありがとうございます!! (2023年1月29日 9時) (レス) id: 8e324f8e54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めろ。 | 作成日時:2023年1月21日 0時

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