5.皆が傷つかない選択 ページ5
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「何のこと？」
「……へ？」
Aがきょとんとした顔をする。
A以外の全員が『えええーー！！？』と大きく驚いて室内がどよめいた。
Aはにっこりと笑うと『そんなことより』と目の前の三人に詰めよった。
「別のクラスの子だよね？名前、聞いてもいいかな？」
「へ？……あ！はい！と、隣のクラスの影山輝です！」
「僕、西園信助！天馬達と同じサッカー部なんだ。よろしく！」
「影山くんと西園くんだね、AAです。こちらこそよろしくね」
二人ににっこりと笑いかける。
そのまま視線を二人から壁側に移すと小さな声で『剣城京介』と低い声が返ってきて『剣城くんだね、よろしく』と返した。
更ににこやかな顔を意識して、Aはパッと狩屋に視線を向けた。
ビクッ！と狩屋の肩が跳ねる。
「転校してきてしばらく経つけど全然話したことなかったよね、Aです。これからよろしくね狩屋くん」
狩屋が猫のように目を丸くして驚いた表情でAを見る。
狩屋は眉をひそめ何か言いたそうな顔をしたが、少しして怪訝そうな、複雑な表情で『…よろしく』と小さくだが言った。
その様子を見ていた周り、特に松風の纏う空気感が分かりやすくホッとしたように和らいだのが伝わってきてAは笑みを深めた。
「ごめん、天馬くん空野さん僕の早とちりで…Aさんもごめんね。わざわざ呼び出したりして」
「ううん、全然。影山くん達と話すきっかけになったし。それにサッカー棟って部外者の私はまず入ることないから、ちょっと入れてラッキーって思っちゃった」
「え？入りたかったの？言ってくれればいつでも入れてあげたのに」
「…天馬くんそれキャプテンの職権乱用してない…？」
「し、してないよ！」
どっ、と皆が笑う。
慌てる松風に『うそうそ冗談だよ』と困ったように笑って。内心これでよかったと
(ほんとは聞こえてました。なんて言っても誰も得しないもの)
あぁ、言わなくて本当に良かったと一人心の中で思っていた。
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星ッ梅(プロフ) - 狩屋、すき、、、頑張って下さい！！ (2022年7月5日 21時) (
レス) @page8 id: 9b9f7196c2 (このIDを非表示/違反報告)
萩 果弥(プロフ) - ドライヤーさん» 返信遅くなってしまってすみません！コメントありがとうございます！す、好きだなんてそんな、ひぇ…すごく、嬉しいですっ…！ありがとうございます！ (2022年6月22日 23時) (レス) id: a7f18fe169 (このIDを非表示/違反報告)
ドライヤー(プロフ) - この夢小説超好きです…！応援してます！ (2022年6月13日 22時) (レス) id: b605031498 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：萩 果弥 | 作成日時：2022年5月23日 2時
