2.新しい学校 ページ2
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＿＿＿今回の学校では上手くやろう。
そう思って私は意識してにこやかな表情を作った。
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「AAです。今日からよろしくお願いします」
パチパチとまばらな拍手を聞き、Aは先生に促されて席に着いた。
ここまではどこの学校も一緒だ。
珍しい時期の転校生に好奇の目を向け、どんな子なのか興味を持って沢山の人が話しかけてくる。
大体の人は好意的だ。だが、初日が過ぎると興味が薄れ、話しかけてくる人間は一気に減る。
(もう何回も経験してるもの。)
だから要領は分かる。
初日を乗り切れれば問題ないだろう。
休み時間に入り、話しかけてくれたクラスメイトと会話しながらAはそんな事を思っていた。
何組かのグループと話し終え、人の流れが切れた。少ししてまた人が近づいてくる気配がした。
「こんにちは。私、空野葵よろしくね！」
「俺、松風天馬！よろしく！」
「空野さんと松風くん」
女の子はキャピキャピしていてザ・今どきの女子。男の子は栗色の天パで活発そうだった。
Aは二人に『こちらこそよろしく』と薄く微笑んでみせた。
「葵でいいよ！Aちゃん前はどこに住んでたの？」
「それが結構地方で田舎の方なんだよね、だから言ってもわからないかも」
「ねぇ！もう入る部活は決めてるの？あ！俺の事は天馬でいいよ！」
「ちょっと天馬！それ私も聞こうと思ってたしAちゃんの話遮らないでよ！」
「あ！ごめんつい」
「あはは、二人とも仲がいいんだね」
二人にフォローを入れつつAは内心、いきなり下の名前…二人ともすごいフレンドリーだ…と動揺していた。
ふと、視線を感じ松風の後ろに視線をやると猫のようなつり目の男の子と目が合った。
見られると思ってなかったのか男の子の肩がギクッ！と震える。まるで悪事がバレたような動揺の仕方だった。
(あれ？この子何処かで…)
答えが出る前に『ねぇAちゃん』と空野に呼ばれ、彼女を見上げた。
「さっきから甘い香りがしてるんだけど、何かつけてる？」
「たぶんハンドクリームだと思う」
「あぁ、ハンドクリームだったんだ！俺もいい匂いするなって思ってた！」
「花っぽい香りだね。何て香り？」
「キンモクセイだよ」
話ながらまたチラッと男の子の方を見るとまたも目が合って
(あ、この子昨日の子か)
思い出した瞬間『げっ、』と男の子の顔がひきつり、勢いよく反らされてしまった。
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星ッ梅(プロフ) - 狩屋、すき、、、頑張って下さい！！ (2022年7月5日 21時) (
レス) @page8 id: 9b9f7196c2 (このIDを非表示/違反報告)
萩 果弥(プロフ) - ドライヤーさん» 返信遅くなってしまってすみません！コメントありがとうございます！す、好きだなんてそんな、ひぇ…すごく、嬉しいですっ…！ありがとうございます！ (2022年6月22日 23時) (レス) id: a7f18fe169 (このIDを非表示/違反報告)
ドライヤー(プロフ) - この夢小説超好きです…！応援してます！ (2022年6月13日 22時) (レス) id: b605031498 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：萩 果弥 | 作成日時：2022年5月23日 2時
