モノクロ 【 Ryuto K. 】

数寄先生 涼太side ページ8

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涼太｢ …なんかあったんすか。 ｣


龍友｢ なんや、なんか変か？ ｣


涼太｢ 顔、いつもよりイキイキしてる気がします。 ｣


龍友｢ …あほか、気のせいやそれは。 ｣





体育の授業から職員室に戻ってきた数原先生をからかって、また自分の机のパソコンに目を移した。





龍友｢ なあ 、…2年生のさ、 ｣


涼太｢ はい？ ｣


龍友｢ Aちゃんって子、知っとる？ ｣


涼太｢ …あー Aって、あの大人しそうな。 ｣


龍友｢ 大人しい？そんな子なん？ ｣


涼太｢ ……真面目 、ですかね。
友達作るの苦手なのかなーとは思ってますけど。 ｣






…珍しい。

数原先生はあんまり生徒のこと話したりしないのに。




涼太｢ …なんでです？ ｣


龍友｢ んー？いや、なんもないねん。 ｣


涼太｢ え？ ｣


龍友｢ いや…ただ気になっただけや。 ｣


涼太｢ ……珍しい。今日雪でも降ります？ ｣


龍友「 今夏やけどなあ？ 」





あの子はワイワイ系じゃないし 、
積極的なタイプじゃないのに。


数原先生が気になる要素なんて、あると思えない。





涼太「 ねえ、なんで気になるんすか。 」


龍友「 いや、…だからなんとなく？ 」




怪しい。怪しすぎる。





涼太｢ だめですよからかったら。｣


龍友｢ そんなんちゃうわ笑 ｣







適当な返事をしてパソコンに向かう数原先生を、
似合わないなーなんて思いながら自分のパソコンに目を移した。






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