モノクロ 【 Ryuto K. 】

先生と生徒 ページ14

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別に、机の上に置いて帰ればいいのに
わたしったらいつの間にか生徒会室のまえ。


私ってこんな真面目だったかな。






｢ しつれいしま、… ｣


『 ねえ、りゅーと今度遊びに行こーよ！』








甲高い声が響いて、


一歩下がって中を覗いたら、
数原先生と、女子生徒。


…ああ、来るんじゃなかった。





龍友｢ んー。｣


『 あーまたはぐらかして。つまんなー』


龍友｢ あんなあ… ｣


『 もー、ノリ悪いー。』


龍友｢ あほか笑 ｣


『 本気で言ってるのに！』


龍友｢ はいはいありがとう笑 ｣







普通に距離近いし、
生徒と先生二人きりってそれどうなの。


しかも普通に携帯いじって、
教師なら没収したらいいのに。




…もう、いい。

かえろ。






龍友「 .…..Aちゃん？」






その声に、ピタッと止まる体。

あー、ほんとに来るんじゃなかった






｢ ...プリントを、｣







睨んでる女子
驚いてる先生






ああ、もういい。もうやだ



玄関に向かって、急ぐ足。

なんでわたし、こんなところまで来てるんだろ









龍友｢ まって、Aちゃん。｣







…掴まれた腕は、何故か熱い。






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