陽キャの待ち受けが私だった件【2j3j】

第五話 ページ8

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明「あれふわっちAちゃんは？」


不「俺知らんよ？他の友達と一緒に食べてるとか？」


明「他の友達………」



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絵の具やキャンパスを作業台からよけて弁当を広げる。
周りは誰一人居らず教室で詰まった息も吐けて楽になった。



『でもぼっち飯は寂しいなぁ…』



二年生になってクラス替えがあり、
中々皆の輪に馴染みづらかったこともあったのか

私は友達も出来ず美術室で一人ほそぼそ弁当を食べるようになっていた。



一年生の頃は見かねたローレンくんが、一緒に食べていてくれてたんだけど




『(明那さんとか誘えれば良かったな、不破さんみたくコミュ強だったら良かったんだけど)』




一人は好きだけどずっと一人だと心臓が縮む

来年もこのままだとやばい、とてもやばい


華のJKがほぼ友達が出来ず
青春のゴールテープを切ってしまう







一生コミュ障のままなのか、


我儘を言うなら友達と談笑してお昼過ごしたい




悩んでいると滅多に開かれない美術室のドアが
ガラッと開かれた。











明「あ、Aちゃんやっと見つけた」











『ど、え、明那さん不破さんとのお昼ご飯は…？』


明「ふわっち今日他の人と食べるって」


明「Aちゃんと一緒食べたいなって思って探してた」






そう言ってさりげなく私の前の席に座り、

購買で買ってきたであろうパンを２つ置いた。




え、混乱してますすごく、




明「Aちゃんいつもここでお昼食べてるの？」


『あ、え、き、教室でぼっちだと辛いですから…前は一緒に食べてくれる人が居たんですけどね』




『誘おうと思っても緊張してしまうので、』





積極的に話しかけに行かなかった私の自業自得ですけど、
人にいざ話すととても惨め…






気を落として眉を下げる









きんぴらを頬張っていると、明那さんの顔が明るい笑顔に変わっていった。




明「じゃあ俺明日もここで食べていい？」


『…私会話広げるの下手くそですよ？』


明「めっちゃ話すよ俺、」


明「生徒会のこととか、ふわっち達との話しとか」



明「もっと仲良くなりたいから」







『………ありがとうございます』













あと2.3週間しかないんだが
現実逃避中

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