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翌日目を覚ました私はどうにもひどい顔をしていて外出はおろか、会社にすら行けないのではと思うくらいひどい顔をしていた。
入念に顔を洗って、メイクもばっちりすると多少マシには見える。
これなら行けそうだと安堵し、端末を確認すると見慣れない人から連絡があることに気がついた。
一瞬不審に思ったものの、昨日監督さんに連絡先を渡したことを思い出す。
用件は、お茶でもどうだなんていう他愛もないことだった。
ただ、それが演技の感想を述べるだけで終わらないことを私は知っている。
何を求められるのかも。
それを踏まえた上で、私はそれを了承した。
日時は一週間後の今日。ちょうど私が休みなこともありすんなりと決まった。
緊張するといえばするのだが、これはごく自然なことでカレと別れた時から決まっていたかのようにも思えた。
それ程までに運命性を感じていたのだ。
……自分から手放したにもかかわらず。
がたがたと揺れる車内で連絡は止み、ついにそれは決定事項となった。
ひときわ大きく揺れた車内から出て、会社に向かう。
大事な予定が決まっても、仕事はたくさんある。
そちらにばかり、気を取られてはいられないのだ。昔以上に。
入社四年目のあの頃よりも、大きな仕事を任され、部下もできた。
新人研修の指導ももう何度か体験したし、実績だって残してきた。
もう、三年も経つのだ。
オトナだった私は更にオトナになってしまったし、全てを投げ出せるよいな立場にはいない。
だからこそ、カレとかきちんと話をする必要があるのかもしれない。
オトナとしての責任を、逃げてばかりだった償いを。
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無色(プロフ) - 和堂 桜さん» ありがとうございます。更新遅めですが、見ていて頂けると嬉しいです。 (2017年9月17日 6時) (
レス) id: 73fe98decd (このIDを非表示/違反報告)
和堂 桜(プロフ) - 続編おめでとうございます！！お話楽しみにしてます！！ｗ (2017年9月7日 20時) (レス) id: 5cbf3e7e7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無色 | 作成日時：2017年9月7日 18時
