よん（※微修正済み） ページ4
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ビロードウェイに久しぶりに立ち寄った際、冬組公演のフライヤーをもらった。
遠くの方に聞こえる懐かしい声に泣きそうにになりながらその日は立ち去ったがどうしても気になってチケットを購入した。
昔に比べて、随分と人気劇団となっていてチケットを取るのにだいぶ苦労してしまった。
前日には、自分の家にいるのにも関わらずどこかへ逃げ出してしまいたくもなった。
それでも、万里くんに会えるかもしれないなんていう淡い期待を抱いてしまい、結局ずるずると当日を迎えたのだ。
冬組公演は、一言で言えないくらいに圧倒された。
その当初でも充分に繊細な世界観を再現していたのに、さらに上回るその世界観は、圧巻そのものだった。
表情のひとつひとつ、指先の動きまで緻密に考えられたそれはもはや演技というには惜しい、その世界そのものがそこにあるようだった。
監督さんに適当な感想と連絡先を言い渡して、その日は家に駆け込むようにして帰った。
胸から留まることを知らない感動は、すぐにでも泣いてしまいそう。
その場にもいない彼を探してしまう自分が嫌。
ごちゃごちゃとして整理のつかない感情が気持ち悪い。
すべて忘れてしまいたかった。
今日のことも、彼と出会った事も。
その日は泥のように眠った。
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無色(プロフ) - 和堂 桜さん» ありがとうございます。更新遅めですが、見ていて頂けると嬉しいです。 (2017年9月17日 6時) (
レス) id: 73fe98decd (このIDを非表示/違反報告)
和堂 桜(プロフ) - 続編おめでとうございます！！お話楽しみにしてます！！ｗ (2017年9月7日 20時) (レス) id: 5cbf3e7e7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無色 | 作成日時：2017年9月7日 18時
