10 初恋メモリー ページ15
悪魔学校”バビルス“
全6学年 在校生666名 数多の悪魔が共存する学内で
秩序を保ち監督する集団こそ 高潔にして冷血悪魔のエリート
生徒会 である
「窓度ガラスを割るなど...嘆かわしい
悪魔が下らん悪行をするな どうせなら 壁くらい壊せ」
「はひっ」
「流石生徒会長！」
「悪魔の中の悪魔だ...！」
「会長 いるま(特待生)ですが 教室にはいませんでした」
「そうか」
「それと例の「木」ですが調べた所 特に不審な点はなし
そういえば
会長 あの木と「人間」がどうとか仰ってましたが...
まさか会長...「人間」なんて信じてるんじゃ...」
「オイ 馬鹿を言うな！」
「ハハハ ですよねー 人間なんて迷信ですもんね！」
いる 人間はいる！！
こんばんは植物塔の修理の手伝いと、花見客の掃除を手伝っていましたが。我々師団の方々とばったり会いお花見を楽しんでました。ちゃんと皆で後片付けしましたよ。そろそろ入間くんと”アメリ“が会ってると思うんだけど...。あ！いた〜！
駆け寄っていくと___2人はお互いの腕を掴んでお辞儀をしている。うん、何でそうなってるか知ってるんだけどさ...凄い状況だねッッ！！？？
「「......」」
『ちょ...ンフッ...おもろ、すぎ...ははっ』
「！Aちゃん！？ どうしてここに？」
「A！！？」
私が笑いを堪えているとアメリから本が出てきた。入間くんが“あの”漫画を手に取る
「あっ」
「......な
なつかしいー！「初恋メモリー」だー！」
「！？ ！？？」
「僕これ毎週読んでたんですよー」
よっよく分からん...が 禁書に”反応“したッ
「貴様ッやはり...」
「特に桜の下で告白するシーンがよくて！ 凛ちゃんと翔くんの距離がグッと近づくというか...」
久しぶりに自分に馴染みがあるものを見つけたからか、「初恋メモリー」に夢中になっている入間くん
「...貴様 その本が読めるのか」
「そりゃあ勿論！でも なんでこんなところにあるんですー？
だってここ魔界ーー...」
ここ魔界だ
まずいッ僕 なにか変なこと言って...
「あのっこれはっ...」
「読、め、る、の、だ、な」
「は、はいっ」
「でっでは これは何と読む？」
「てっ「転校生の青空翔」」
「！」
「でっでは これは？」
「「ドキドキ」」
「これ」
「「キュンキュン」」
「一緒に来て貰おう」
ひっひえぇえぇ
私が掃除用具を片付け終わった時、入間くんを引き摺っていたアメリが振り返った
「Aも来い」
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作者名：名無し74417号 | 作成日時：2023年8月8日 23時
