愛と呼ぶには浅すぎる！ (ページ4)

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一息ついて落ち着いたところで、件の封筒を開封する時が来た。丁寧な包装には丁寧な切り取りを返そうと、私としては珍しく、必殺素手でビリビリを使わなかった。馬鹿みたいだけどなんだか緊張してしまって、内側に折られたその文章を開くのにためらい時間がかかる。

よーいドンで思い切って開くと、そこには、私たち結婚しました♡のテンプレ文が…

「………え、同窓会？！」

…予想とはかなり大きくかけ離れたその内容。ど、同窓会かぁ。確かに最後に××期生で集まったのは成人式以来であって、嫌でもあんなに毎日顔を合わせていたいっちゃんやその他の友達とも、ろくに連絡を取っていない。

そういう頃合としては丁度いいかも知れない。でも私的に、なんでこのタイミング？と誰に向けていいかも分からない悲しみと怒りと虚しさを抱えてしまう招待状だ。

一方的を極めていた、超絶怒涛の片思いだったけど、その相手である円堂くん…いや、誰かの旦那さんである円堂くんと会うなんてできやしない！私は頭を抱えた。そういえば、さっき結婚式のお呼ばれだったらいっちゃんに断ってもらおーとか気軽に考えてたけど、私色々あっていっちゃんとも気まずいんじゃない。

女友達がいないと勘違いされては困るが、でもいないに等しかったのも事実。バレー部の鬼キャプテンとして色んな後輩に嫌われ、噂だけがひとり歩きして、不登校になりかけたところを救ってくれたのが円堂くんだった…

とまあこの話をすると長くなるわ気分は病むわで散々なので割愛して、ああどうしよう！と思っていると、スマホが着信をキャッチした。