エースは俺だろ。

３８話 ページ40

side有岡

ときどき、苦しそうに、しながらも

山田は、一生懸命に説明した。

山「一年とか、五年とか、……たくさん待たせて、、しまうかも知れないですが、はぁ、……｣

伊「山田、ゆっくりでいいよ。｣

山「俺は、待ってくれる人がいる、
限り……頑張ろうと思っています。｣

呼吸が苦しそうで、代わりに言って

やりたい。そう思ったけど、山田

が言うから意味のあることばで、

俺が言っても意味がなかった。

山「だから、、……。｣

そういうと山田は、一瞬不安そうな

顔で言った。

山「僕を山田涼介を待っていてください。｣

山田の不安そうに笑う顔が俺の胸を

苦しめた。

山田のために何もできない、役立た

ずの、腑甲斐無い自分に、腹が立っ

た。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿'



山田の出番が終わると、俺たちは、

伊野ちゃんを置いて、病院へ戻った


山「俺の気持ちわかってもらえたかな？｣

ついさっき、ベッドに寝かされた

山田が俺に聞いた。

有「うん。きっとわかってもらえてる。｣

山田は、やっぱり疲れていたようで

俺の返事をきくと安心したように、

寝てしまった。

山田のパソコンに、たくさんの

通知がならび、ファンの子からの

応援のメッセージが溢れかえって

いた。

よし、後で山田に教えてあげよう。

そう思った俺は、山田の隣で


目をつむった。

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