もう一度あなたに恋をしました。４【S.S】 (ページ35)

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179、Ｓside ページ35

月日の流れというものは

世話しなく流れるもので‥‥、

今年もまた

俺は一人で桜が舞い散るのを眺めていた。

・

「よー！久しぶりー！！」

今日はまた

学生時代を共に歩んだ連中と飲み明かす。

「よう‥‥。久しぶり、だな」

「お、おう‥‥」

今俺に話しかけてきたのは、佐藤だ‥‥。

佐藤ともあれ以来会ってなかったから

いつ振りになるんだろ？

「あの、さ‥‥」

「ん？」

「アイツの事で‥‥、１個聞きてー事があんだけど」

アイツ？

あぁ‥‥、

「彼女とはもう別れたけど」

「はっ！？いつ？！」

「いつって‥‥、去年？かな‥‥」

「はぁ！？‥‥じゃあ、あの噂は‥‥」

噂？

「噂って？」

「あ、いや‥‥、ホントかどうかは知らねーよ？ただ‥‥」

実家に帰って結婚した。

という、風の噂を耳にしたらしい‥‥。

「そう、なんだ‥‥」

「ま、まあ、本当の所は分からねーよ？本人に直接聞いた訳じゃねーからさ‥‥」

それから佐藤は

あれこれ俺に言ってた気がするけど

全然俺の耳に入って来なかった‥‥。

あまりにも衝撃的すぎて

すぐには受け入れられなかった‥‥。