88、夢の中の夢 ページ40
二人の長い夜は終わりに近づき‥‥、
「‥‥‥ﾊｧ、ﾊｧ、ﾊｧ‥‥」
彼の荒々しい息遣いがそれを告げた。
「ごめん、またこんな‥‥‥」
ごめん。とは
いったい何に対してだろうか？
「別に謝る事なんて‥‥、何もないと思うよ？」
「そっか‥‥。あ！はい、ティッシュ‥‥」
お腹の上に吐き出された彼の欲を
渡されたティッシュで拭う
「シャワー、浴びるよね？」
「あ、うん」
外に出されてるとは言え
万が一って事もあるので、終わった後はいつも
シャワーで洗い流している。
「私先でも良いかな？」
「あ、うん。もちろん‥‥」
「んじゃ、ちょっと待ってて」
彼を寝室に残して
私は一足先にお風呂へ。
頭から熱いシャワーを浴びて
全てを洗い流す
もちろん、脚の間も入念に‥‥。
私も彼も、三十代の半ばを過ぎたのだから
普通なら
結婚も視野に入れるのかもしれない
だけど、私達にはそれがない。
全く考えてないと言えば
嘘になるかもしれない。けど
そんなものは夢の中の夢
考える必要すらないのだ‥‥。
「お待たせ！次どうぞ？」
「あ、うん‥‥、ありがとう」
続いてお風呂に向かう彼。
その彼の表情は‥‥、いつもより暗い気がした。
彼が今、何を思っているかは分からないけど
「翔？」
「ん？」
「背中流してあげよっか？(笑)」
「え‥‥、マジ？マジでそれ‥‥」
「なーんってね！冗談に決まってるでしょ？(笑)」
「んなっ‥‥、なんだ、冗談かよ！そうゆう冗談、心臓に悪いって！(笑)」
「ふふっ、ごめんね？(笑)」
「まあ、良いや。んじゃ今度こそ入ってくんね」
「うん、行ってらっしゃーい！(笑)」
良かった。彼に笑顔が戻って
彼には暗い顔なんて似合わないから。
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翔ミー(プロフ) - ありぽん翔Love?さん» ご指摘ありがとうございます(ノ_・,)すぐに直しまーす(￣∇￣*)ゞ (2016年11月4日 22時) (
レス) id: 3b9332d41c (このIDを非表示/違反報告)
ありぽん翔Love?(プロフ) - 下から２行目が「ビックリさせいで」となってます！「させないで」じゃないでしょうか？ (2016年11月4日 20時) (レス) id: a1d883f3ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔ミー
| 作成日時：2016年10月23日 6時
