78、花束 ページ30
バレンタインデー当日。
仕事を終え、自宅に向かうも
その足取りは重かった‥‥。
彼の為にたくさん料理を作ろうと
買い込んだ食材
「一人じゃこんなに食べられないよ‥‥」
今にも涙が零れ落ちそうなそんな時‥‥、
ピンポーン―――
『ありがとうございましたー！』
「ご苦労様です‥‥」
一つの花束が届いた。
その花束の送り主は‥‥、
まさかの彼だった。
メッセージカードには‥‥、
To.A
変わらぬ愛を君に‥‥、 Sho
と書かれていた。
今日会えなかったのは残念だったけど‥‥、
こうしていつも
彼が想ってくれていると思ったら
涙なんて引っ込んでしまう。
「さーてとっ、ご飯でも作ろっかなー！」
お花を花瓶に生け、夕飯作りに取り掛かった。
・
夜中の12時過ぎ‥‥‥、
ベッドで微睡んでいる中掛かってきた一本の電話
「もしもし‥‥」
「もしもしA？もう寝てた？」
あれ‥‥、この声は
「翔！？」
「うん、ごめんね？寝てたところ」
「ううん！全然‥‥、まだ寝てなかったし！」
「そう？ホントに？」
「ほんとほんと！私全然眠くないから」
「そっか、じゃあ今から家行って良い？」
「え‥‥」
今から？
「うそうそ、冗談だから(笑)」
なんだ‥‥、冗談か‥‥。
「あ、いや‥‥、ほんとは俺だって行きたいよ？だけどA寝てたみたいだし、今日は大人しく帰るよ」
「うん、分かった‥‥」
私はいつだって彼に会いたい。
だけど彼は、私よりも大人で
明日の事とかもちゃんと考えてるんだよね‥‥。
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翔ミー(プロフ) - ありぽん翔Love?さん» ご指摘ありがとうございます(ノ_・,)すぐに直しまーす(￣∇￣*)ゞ (2016年11月4日 22時) (
レス) id: 3b9332d41c (このIDを非表示/違反報告)
ありぽん翔Love?(プロフ) - 下から２行目が「ビックリさせいで」となってます！「させないで」じゃないでしょうか？ (2016年11月4日 20時) (レス) id: a1d883f3ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔ミー
| 作成日時：2016年10月23日 6時
