Rolling Days ～煩悩～３【S.S】 (ページ4)

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100、Ｓside ページ4

あれから暫く

お爺さんの家で待っていると‥‥、

目を泣き腫らすAが帰ってきた。

「どーしたんだよ？‥‥その目」

「別に‥‥、これは何でもないの」

スルリと俺の腕を避けていくA‥‥。

これはきっと

アイツと何かあったに違いない‥‥。

でも、それを追及するほど俺は野暮じゃない。

今はこのまま

そっとしておくかな‥‥、って

俺の用件だってまだ終わっちゃいないんだ。

「待て。次は俺に付き合え」

「え？‥‥ちょっと‥‥」

強引にAを連れ出し

人気の少ない場所へと誘い込む‥‥。

「こんな所に連れ込んでどうするつもりよ？」

「そんなの決まってんだろ。こーする為だよ」

強引に唇を奪い

Aの中に残る、アイツを追い出す‥‥。

久しぶりに感じるAの唇は

あの頃と何一つ変わっていない

零れる吐息は

高鳴りを連れて‥‥、

更なる欲を吐き出させようとする‥‥。

「ちょっ、待って‥‥、こんな所じゃ‥‥」

別に俺だって

最後までしようだなんて考えちゃいない

けど‥‥、

「もう少しだけ‥‥」

Aを感じていたいんだ‥‥。

この離れていた半年間

何度夢の中でお前を抱いたことか‥‥。

寂しくて寂しくて‥‥、

何度も心の中でAの名を呼んだ‥‥。

俺のこんな思い

お前なら分かってくれるだろ？

俺のお前を思う気持ち

受け取ってくれ‥‥。