118、オレンジ色に光る夕焼け ページ22
買い物の後、次に目指したのは結婚式場で
そこで私は‥‥、
「これも何かなぁ‥‥、イマイチ。次」
次から次へとドレスを着せられ
まるで着せ替え人形ようだ。
「どーお？」
「うーん、さっきのよりかは良いけど‥‥」
「けど？」
「やっぱり何か違う。次」
「えぇ！？」
今ので十着目なんだけど‥‥、
まだまだ彼のお眼鏡にかなうものは決まらない。
「よし‥‥、こーなったらオーダーメイドにするか！」
「え？」
オーダーメイド！？
ドレスなんかオーダーメイドにしたら
いくら掛かるか‥‥、
「よし決まり！」
なんて、やっぱり彼には関係ないみたい‥‥。
その後はチャペルを見させてもらったり
披露宴会場の下見をしたりしていた。
夕方になり、私達は別荘に帰ることに‥‥、
でも、海岸線を走っている途中で車は停止した。
「どーしたの？まだ寄る所あるの？」
「いや、夕焼け見てから帰ろうかと思ってさ」
「え‥‥」
夕焼け？
「ボクも見たーい！」
‥‥という訳で私達は、浜辺を歩きながら
オレンジ色に光る夕焼けを見ていた。
子供達は冷たい水に興奮し
うるさいぐらいはしゃいでいた。
「来て、良かったな」
「そうだね」
ここ１、２年、色々な事があったから‥‥、
子供達にも良い骨休みになったと思う。
「しょお？」
「ん？」
「連れて来てくれて、本当にありがとう」
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作者名：翔ミー
| 作成日時：2016年9月27日 23時
