Rolling Days ～煩悩～３【S.S】 (ページ2)

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98、Ｓside ページ2

その場に取り残された俺‥‥。

どーすりゃいーんだよー！！

『そこの者、うちへ来て茶でも飲むかい？』

「あ、はい‥‥」

この人たぶん‥‥、

『わしゃ、Aのじーさんや』

ですよね？

それじゃあ、お言葉に甘えて‥‥、

「ありがとうございます」

Aのお爺さんに付いて行くと

先程の古民家の前に‥‥、

「えぇ！？な、何で‥‥、何でここにショウがいるの！？」

ほんの少し背の伸びたサトシがいた。

「よー！久しぶりだなー！元気にしてたかー？」

「そりゃもちろん‥‥、つーか何で！？何でいるの！？」

「そんなん決まってんだろ‥‥、お前らを迎えに来たんだよ」

そう言うとサトシは、

ポロポロと涙を流し‥‥、

「遅いんだよ、バカヤロー！‥‥」

俺の胸に飛び込んできた。

「ごめんな、遅くなって」

「遅すぎだっつーの‥‥‥」

ポカスカと殴られるも

この痛みはすぐに愛しさへと変わる‥‥。

「ホントにごめんな‥‥」

力いっぱい抱き締めると

サトシは声を上げて泣き始めた‥‥。