Rolling Days ～煩悩～２【S.S】 (ページ9)

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57、貴方の傍にページ9

その日の夜
彼は約束通りうちにやって来た。

「お疲れさま、ビール冷えてるけど飲む？」

「え、マジ？！じゃあ、せっかくだからもらおうかな」

子供達ももう既に寝ていて

二人っきりの夜。

「あぁ‥‥、うっ、めぇ！」

「ふふっ、良かった(笑)」

やっぱり、一人でいるより

翔と一緒にいる方が楽しいし、幸せだな‥‥。

「何だ？やけに嬉しそうじゃねーか。何か良いことでもあったのか？」

「ううん、そうゆう事じゃないの。ただ‥‥」

「ただ？‥‥‥何だよ？」

「ふふっ、なーいしょっ(笑)」

何でもない事が

こんなにも幸せに思えるのは

貴方がいつも

私を深く愛してくれてるからだと思う。

「何だよ、内緒って！俺に隠し事が通用すると思ってんのかよ」

「別に何でもないって！(笑)」

私が心の底から笑えるようになったのは

貴方のおかげ

ずっと、ずっと

貴方の傍にいさせてください。

・

翌朝‥‥‥、

彼は子供達が起きる前に帰って行った。

ついさっきまで一緒にいたのに

もうこんなにも寂しいだなんて‥‥、

これじゃあ何だか

‘彼なしでは生きていけません！’

って、言ってるようなものじゃない！！

‥‥‥‥きっと、

私はそれほどまで

彼を愛してしまっているのだろう‥‥。