Rolling Days ～煩悩～２【S.S】 (ページ44)

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91、Ｓside ページ44

二週間後‥‥、

何とか暇を見つけて
A達の住む島へとやって来た。が‥‥、

歩いても歩いても

それらしい家は一向に見つからない‥‥。

「ホントにこんな所に‥‥」

A達はいるのか？

『こんな所で悪かったな』

え？‥‥‥誰？

振り向いた先には一人の男が立っていた。

『オメーこの辺じゃ見かけねー顔だな。いったい何処の者だ』

「あ、いや、俺は東京から‥‥」

『あぁ！お前もしかして‥‥』

何だ？俺を知ってるのか？

いや、俺の知り合いにこんな奴は居ない筈だ。

「誰かと勘違いしてるんじゃ‥‥」

『いったい何しに来やがった！今度と言う今度は俺が許さねーからな！』

駄目だこりゃ

全然話が通じねーや。

「すいません、今急いでるんで‥‥」

謎の男の前から立ち去ろうとすると‥‥、

『お前なんかにAちゃんは渡さねーからな！』

と言って、俺に掴み掛かってきた。

つーか今、何て言った？

Aがどーのって‥‥、

「おいアンタ！Aを知ってるのか？！知ってるなら教えてくれ！どこに行けば会えるんだ！？」

「ちょ、ちょっと‥‥」

Aの名を聞き

俺のボルテージは一気に上昇した。