Rolling Days ～煩悩～２【S.S】 (ページ31)

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78、Ｓside ページ31

「はぁ？！それでまんまと尻尾巻いて逃げてきたっつー訳！？」

「べ、別に逃げて来たわけじゃ‥‥」

「そんなの一緒じゃねーかよ‥‥、まったくよー、あいつも何考えてんだよ」

「そんなん俺に聞かれても‥‥」

俺だって戸惑ってんだよ

急にあんな事言われて‥‥、

『貴方はもう用済みよ』

『お金のない貴方なんて興味もないわ』

あぁーあ、これからどーすっかなぁ‥‥。

「あいつ呼び出すからもっかい話し合いなよ」

「あ、おい、ニノ‥‥」

ニノは携帯を取り出し、耳に当てたものの‥‥、

「あぁっ！あいつ今切りやがった！Aのくせに生意気な‥‥」

Aに繋がる事はなかった‥‥。

「くそっ、こーなったら‥‥、俺が行って引っ張ってきてやる」

「え‥‥？」

エプロン姿のまま店を飛び出して行くニノ‥‥。

しかし、

「俺、あいつんち知らない‥‥」

と、すぐに戻ってきた。

「今日はもー、良いって！俺もAも‥‥、少し冷静になった方が良いと思うんだ‥‥」

「そりゃそーかもしんないけど‥‥」

「安心しろ、別にAの事諦めた訳じゃねーから」

「えぇ？‥‥そーなの？」

「あったりめーだろ！俺がそう易々と、Aを手放すわけねーよ」

俺はただ

やり方を間違えただけだ。

な、そーだろ？A‥‥。