Rolling Days ～煩悩～２【S.S】 (ページ16)

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64、気になる。ページ16

私達が振り回し過ぎて

ついに、彼がダウンしてしまった。

「ホントにごめんね、私達のせいで‥‥」

「いや、お前らは悪くないって‥‥」

子供達がジュースを買いに行ってる間

私達はベンチでひと休み。

「そういや、さっきさ‥‥、サトシに言われた事があんだよな」

「サトシに？‥‥何て？」

「‘ママの事よろしく’だってさ」

え‥‥、サトシが？

「あいつ普段はぼーっとしてるように見えるけど、ちゃーんと、Aの事見てるんだよなぁ」

まさかサトシがそんな事言うなんて‥‥、

ちょっと信じられないけど

たぶん本当なんだよね‥‥。

「俺も少しは認めてもらえてるって事なんだよな」

「そりゃもちろん‥‥、私達が今笑っていられるは、翔のお陰だもの」

「そんな大した事してねーと思うけど。でも、そー言ってもらえて俺も嬉しいよ」

そう、私達親子は

翔がいてくれたから

今、心から笑っていられるだよ。

「それで、さ‥‥」

「ん？」

「あ‥‥、いや、やっぱ今はやめとく」

「え？何々？今何言おうとしたの？」

「ま、その内言うから、その時まで待っててくれよ」

「その内って‥‥」

すっごく気になる。

もったいつけないで言ってくれれば良いのに

「どうしてもダメ？」

「だーめ！これには色々準備ってもんがあるんだよ」

準備って、いったい何の準備なんだろ？

「その内必ず言うから、楽しみにしててくれよ。な？(笑)」

「分かった。じゃあ、楽しみにしてるから。なるべく早くしてね？(笑)」

「おう。なるべく早くするよ」

いったい何が待ち受けているのかは分からないけど

今から楽しみだな♪